抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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8種類の特定の香気物質のヘッドスペースに及ぼすエタノール(8,10,12,14および16%v/v),タンニン(500,1000および1500mg/l)および果糖(200および2000mg/l)濃度の影響を検討した。検討にはヘッドスペース固相微量抽出(HS-SPME)およびガスクロマトグラフィー-質量分析(GC-MS)を用いた。分散分析(ANOVA)の結果は,多くの香気物質(P<0.05)に関し,有意な相互作用を示した。一般的にで,より高いタンニン濃度は香気物質の放出を増進し,果糖は保持効果を誘発し,その両者はエタノール濃度に大きく依存していた。実質的な大きさ効果は,エタノール濃度が圧倒的に影響している香気物質のヘッドスペース濃度の実質的な減少であった。抽出された香気物質の比率減少は,より大きな分子量の化合物で顕著であった。更に多変量解析は異なるエタノール濃度のモデル・ワインを識別し,より少ない程度で,異なる果糖およびタンニン濃度のモデル・ワインを分離した。それに続くガスクロマトグラフィー-オルファクトメトリー(GC-O)分析は,モデル・ワイン中の香気物質の推定された匂い閾値の差異を明らかにした。より高いエタノール,タンニンおよび果糖濃度で,2-メトキシフェノールおよびオイゲノールの閾値はそれぞれ2~10,000倍増加した。従って,香気物質の匂い単位値(OUV)は減少し,モデル・ワインのアロマへの香気物質の潜在的な寄与の低下を示した。これらの結果は,ワイン成分の相互作用がワインの香りの質に大きく影響することを明らかにした。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.