アブラナ科における自家不和合性の分子遺伝学,生理学および生物学

WATANABE Masao; WATANABE Masao; SUWABE Keita; SUZUKI Go

文献

J-GLOBAL ID：201302291861622826 整理番号：13A0363812

アブラナ科における自家不和合性の分子遺伝学,生理学および生物学

Molecular genetics, physiology and biology of self-incompatibility in Brassicaceae

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資料名：
巻： 88 号： 10 ページ： 519-535 (J-STAGE) 発行年： 2012年
JST資料番号： G0485B ISSN： 0386-2208 CODEN： PJABDW 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：文献レビュー発行国：日本 (JPN) 言語：英語 (EN)

自家不和合性(SI)は,同一花内におしべとめしべをもつ受精能のある両性植物における自家受粉後の配偶子産生不能と定義される。この両性花の構造組織は,自家受粉のリスクを増大し,遺伝的多様性の低下につながる。この問題を避けるため,植物は,いくつかの受粉系を確立し,中でも最も優れたものは間違いなくSIである。SIの形質は,キャベツ,ブロッコリー,カブおよびハツカダイコンなどのアブラナ科の作物に見られる。これらの作物の雑種種子を効率的に生産するため,SI形質は,農業背景において使用されてきた。別の視点から,花粉-柱頭相互作用時のSIの認識反応は,高等植物における細胞-細胞コミュニケーションや細胞情報伝達の優れたモデル系である。本レビューでは,アブラナ科におけるSIの分子機構を説明し,遺伝学的,生理学的および生物学的アプローチにより詳細に分析し,科学分野および新たな技術に関連した将来の展望について論じる。(翻訳著者抄録)

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生殖

引用文献 (169件)：

1) De Nettancourt, D. (2001) Incompatibility and Incongruity in Wild and Cultivated Plants, 2nd ed., Springer, Berlin, Heidelberg, New York, pp. 1–322.
2) Darwin, C. (1876) The Effects of Cross- and Self-fertilisation in the Vegetable Kingdom. John Murray, London, pp. 1–482.
3) Darwin, C. (1877) The Different Forms of Flowers on Plants of the Same Species. John Murray, London, pp. 1–352.
4) Hinata, K., Watanabe, M., Toriyama, K. and Isogai, A. (1993) A review of recent studies on homomorphic self-incompatibility. Int. Rev. Cytol. 143, 257–296.
5) Watanabe, M. and Hinata, K. (1999) Self-incompatibility. In Biology of Brassica Coenospecies (ed. Gomez-Campo, C.). Elsevier, Amsterdam, pp. 149–183.

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