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J-GLOBAL ID：201302292780955509   整理番号：13A1006508

層状アルキルシロキサンの創成

著者 (1件)： 藤井和子 (物質・材料研究機構)
資料名： 粘土科学  (日本粘土学会誌)
巻： 51  号： 3  ページ： 135-137  発行年： 2013年03月28日 
JST資料番号： G0435A  ISSN： 0470-6455  CODEN： NEKAAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 粘土有機物複合体はプラスチックの充填剤として利用されるが,液化が困難で均一な混合が難しい。融解して混合できれば分散性が向上するばかりでなく,熱貯蔵材料への応用も期待できる。アルキルトリアルコキシシランC_nH_2n+1Si(OR)₃(N=12,16,18;R=メチル,エチル)とテトラエトキシシランを塩基触媒の存在で150°Cで反応させて長鎖アルキルシロキサン(C_nSil)を合成した。高分解能¹³CNMRによると組成がC_nH_2n+1Si₂O_x(OH)_yでアルキル基はtrans配座で規則的に配列した。²⁹SiNMRによりC-Si結合と比較的高い重合度を示した。DSCやTG-DTAで融解挙動を検討した。n=18のものは昇温で51°C付近で吸熱,冷却で45°C付近で発熱ピークを示し,繰り返し加熱冷却で変わらない。n=16は40°C,n=12は-1°Cであった。重量変化を伴わず融解であることを確認した。融解前後の電子顕微鏡像を示した。

シソーラス用語： *ポリシロキサン ,  化学合成 ,  *充填剤 ,  *熱媒体 ,  *融解 ,  示差走査熱量測定 ,  熱重量分析 ,  示差熱分析 ,  *融点 ,  電子顕微鏡観察 ,  X線回折
準シソーラス用語： *ポリオクタデシルトリエチルシロキサン ,  *ポリオクタデシルトリメチルシロキサン ,  *ポリドデシルトリエチルシロキサン ,  *ポリドデシルトリメチルシロキサン ,  *ポリヘキサデシルトリエチルシロキサン ,  *ポリヘキサデシルトリメチルシロキサン

分類 (3件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M) ,  充填剤,補強材  (YH05030J) ,  無機重合体  (YH07140R)

引用文献 (5件)：

• LAGALY, G. Proceeding of International Conference of Clay, 1969. 1969, 61
• FUJII, K. Chem. Mater. 2003, 15, 1189-1197
• SHIMOJIMA, A. Bull. Chem. Soc. Jpn. 1997, 70, 2847-2853
• BRINKER, C. J. Better Ceramics through Chemistry. 1984
• FUJII, K. New. J. Chem. 2013, 37, 1142-1149

タイトルに関連する用語 (2件)： 層状 ,  創成