抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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わが国では,沿岸海域及び海洋において風力エネルギーのポテンシャルが高いが,沿岸域は急深であるため欧州のように水深が20~30m以下の固定をとりまく風力エネルギーの立地上の課題を解決するために,中型風車による発電電力を中心に据えて,電力会社の系統への負荷を最小限に抑制しつつ,地域レベルで創出された自然エネルギーの自己消費による利活用を目指すものである。沿岸域において本システムを導入する効果は次の通りである;(1)CO
2排出削減による地球温暖化対策,(2)化石燃料の将来的な枯渇に向けての消費抑制効果,(3)災害時の非常用電源の確保等の危機管理,(4)将来の風力等の海洋エネルギー開発に対する沿岸地域における漁業者を含めた住民の理解度の推進。中型風車は,コスト的な成立要件から通常は沿岸域の陸上に設置するものであるが,場所的な制約から海面利用になる場合も想定される。現実的には,システム内での電力需給にギャップが生じてしまうので,必要に応じて蓄電池などを利用し,電力供給側の平滑化を図る必要がある。また,発電電力を自家消費するだけでなく,電力需給に合わせて電力会社との売買電とすることも条件によっては必要になる。