特許
J-GLOBAL ID：201303070133463611
耐硫化物応力腐食割れ性に優れた引張強度600MPa以上の高強度溶接鋼管
発明者：
,
,
出願人/特許権者：
代理人 (2件)：
井上 茂
, 森 和弘
公報種別：公開公報
出願番号（国際出願番号）：特願2011-268639
公開番号（公開出願番号）：特開2013-119658
出願日： 2011年12月08日
公開日（公表日）： 2013年06月17日
要約：
【課題】耐HICおよび耐SSC、特に鋼管のみならず鋼管同士の円周溶接部においても耐SSCに優れた高強度鋼管を提供することを目的とする。【解決手段】溶接鋼管であって、母材の化学成分の関数である特定の式から求められるCP値が1.1以下であり、別の式で求められるPy値が0.175以下であり、かつ、溶接金属の化学組成で計算されるPy値が0.175以下で、内面溶接金属部面積が外面溶接金属部面積の2.5倍以上であることを満足することを特徴とする耐硫化物応力腐食割れ性に優れた引張強度600MPa以上の高強度溶接鋼管。【選択図】図1
請求項（抜粋）：
厚鋼板の母材と、
突合せ部を内外面1層ずつによりサブマージアーク溶接により形成された溶接金属と
を有する溶接鋼管であって、
前記母材が、質量%で、
C:0.02〜0.06%、
Si:0.05〜0.5%、
Mn:0.8〜1.7%、
Al:0.01〜0.08%、
Nb:0.005〜0.06%、
Ti:0.005〜0.025%、
Ca:0.0010〜0.0035%を含有し、
P:0.01%以下、
S:0.001%以下、
B:0.004%以下、
N:0.008%以下で
さらに、
Cu:0.30%以下、
Ni:0.50%以下、
Cr:0.50%以下、
Mo:0.30%以下、
V:0.1%以下
の中から選ばれる1種以上を含有し、
下式(1)で表されるCP値が1.1以下であり、
下式(2)で表されるPy値が0.175以下であり、
残部がFe及び不可避的不純物からなり、
かつ、前記溶接金属が、質量%で、
C:0.04〜0.10%
Si:0.05〜0.5%
Mn:1.0〜1.8%
Nb:0.01〜0.05%
Ti:0.01〜0.04%
B:0.001〜0.004%
O:0.025〜0.045%
Al:0.02%以下
を含有し、
さらに
Cu:0.30%以下
Ni:0.50%以下
Cr:0.50%以下
Mo:0.30%以下
V:0.1%以下
の中から選ばれる1種以上を含有し、
残部Feおよび不可避的不純物からなり、かつ
溶接金属の化学組成で計算される式(2)のPy値が0.175以下であり、
溶接部断面における、余盛部を除いた内面溶接金属部面積が外面溶接金属部面積の2.5倍以上であることを特徴とする耐硫化物応力腐食割れ性に優れた引張強度600MPa以上の高強度溶接鋼管。
CP=4.46C(%)+2.37Mn(%)/6+{1.18Cr(%)+1.95Mo(%)+1.74V(%)}/5+{1.74Cu(%)+1.7Ni(%)}/15+22.36P(%)・・・式(1)
Py=C(%)+Si(%)/30+Mn(%)/20+{Cu(%)+Cr(%)}/20+Ni(%)/60+Mo(%)/7+V(%)/10+5×B(%)・・・式(2)
ここで、各式の右辺の元素記号は含有量(質量%)を表わし、含有しない場合は0とする。
IPC (8件)：
C22C 38/00
, B23K 35/30
, C22C 38/58
, B23K 9/23
, B23K 9/18
, B23K 9/025
, B21B 3/00
, B21C 37/08
C22C38/00 301Z
, B23K35/30 320F
, C22C38/58
, B23K9/23 A
, B23K9/18 F
, B23K9/025 B
, B21B3/00 A
, B21C37/08 F
4E001BB05
, 4E001CA02
, 4E001CC03
, 4E001DF02
, 4E001EA02
, 4E001EA10
, 4E081AA08
, 4E081BA05
, 4E081BA37
, 4E081CA05
, 4E081DA11
, 4E081DA38
, 4E081DA57
, 4E081DA78
, 4E081FA03
