抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本における集中豪雨の統計的な研究を行うための基礎資料を作成することを目指し,集中豪雨事例を客観的に抽出するとともに,それらの特性・特徴を把握することを目的として統計解析を行った。1995年~2009年の4月~11月の期間を対象として,集中豪雨事例を客観的に抽出する条件を定義し,386事例の集中豪雨を抽出した。抽出した事例の地域・時間特性を解析したところ,関東・東海・近畿・四国・九州地方の太平洋側で多く,7・8・9月に全体の75%以上の事例が発生していた。集中豪雨事例の特徴を見いだすために,集中豪雨をもたらす総観規模擾乱と降水系の形状に関する統計解析を行った。総観規模擾乱は,台風・熱帯低気圧(熱低)本体(32.4%)がもっとも多く,停滞前線,台風・熱低の遠隔,低気圧,寒冷前線の順であった。降水系の形状は,線状の降水系が多く,台風・熱低本体による事例を除いたもののうちの64.4%を占めていた。(著者抄録)