文献

J-GLOBAL ID：201402205590860495   整理番号：14A0829049

希土類発光体を用いた可視光フルカラーチューニング材料の開発

著者 (2件)： 西山桂 (島根大 教育) ,  原田聖 (島根大 教育)
資料名： マツダ財団研究報告書(科学技術振興関係)  (マツダ財団研究報告書 科学技術振興関係)
巻： 26  ページ： 189-196  発行年： 2014年06月 
JST資料番号： J0708A  ISSN： 1344-0497  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 希土類発光錯体(Ln=Tb,Eu,Sm)をソフトマテリアル中に分散させることで,紫外線励起によって可視光の種々の波長で発光可能な「柔らかい」材料を開発した。分散媒体として,小さな有機分子が自己組織したオルガノゲル(有機ナノゲル)を使用すると,錯体を従来の液体と比べて非常に高濃度で(溶液中と比べ,実効濃度で1万倍)分散させることが可能となった。これは,錯体がオルガノゲルのナノ構造の一部に局所的に担持されていることに起因する。オルガノゲル中の錯体は,紫外線励起に伴って増幅された自然放出を与え,レーザー媒質として応用できる可能性を示した。一方,錯体配位子を的確に設計することにより,励起状態の相互作用を小さくした結果,緑色から赤色領域にわたる発光色調光も実現した。(著者抄録)

シソーラス用語： *希土類元素錯体 ,  *物質 ,  紫外線 ,  光ポンピング ,  ゲル ,  分散【dispersion】 ,  媒質 ,  *同調 ,  開発 ,  自己組織化 ,  *発光体 ,  オルガノゲル ,  レーザ媒質
準シソーラス用語： *希土類発光体 ,  *カラーチューニング ,  材料開発

分類 (2件)： 第3族元素の錯体  (CE01060J) ,  有機第3族元素化合物  (CF09053E)

引用文献 (5件)：

• K. Nishiyama, Y. Watanabe, K. Watanabe, T. Harada, Chem. Lett. 2012, 41, 1697.
• B. A. Simmons, C. E. Taylor, F. A. Landis, V. T. John, G. L. McPherson, D. K. Schwartz, R. Moore, J. Am. Chem. Soc. 2001, 123, 2414.
• K. Nishiyama, K. Takata, K. Watanabe, H. Shigematsu, Chem. Phys. Lett. 2012, 529, 39.
• Y. Hasegawa, Y. Wada, S. Yanagida, H. Kawai, N. Yasuda, T. Nagamura, Appl. Phys. Lett. 2003, 83, 3599.
• A. Yariv, “Optical Quantumelectronics”, forth ed. in Chap. 5, Saunders College, Orland, 1991.

タイトルに関連する用語 (4件)： 希土類 ,  発光体 ,  可視光 ,  開発