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J-GLOBAL ID：201402209715404824   整理番号：14A0948481

農業農村整備事業における気候変動への対応および貢献-1 パイプライン用水路整備による夏季灌漑水温の上昇抑制効果

著者 (5件)： 坂田賢 (中央農業総合研究セ 北陸研究セ) ,  友正達美 (農村工学研) ,  吉村亜希子 (農村工学研) ,  大塚直輝 (農水省 北陸農政局) ,  倉田進 (農水省 北陸農政局)
資料名： 農業農村工学会誌  (Water, Land and Environmental Engineering)
巻： 82  号： 8  ページ： 625-628  発行年： 2014年08月01日 
JST資料番号： F0454A  ISSN： 1882-2770  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,夏季の高温による玄米品質の低下(高温登熟障害)が問題となっている。本研究では,パイプライン用水路は低温かつ温度変化の少ない用水を圃場に供給できる機能を有し,品質向上に寄与することを検証した。パイプライン用水路の水温は,起点となる河川取水口とほとんど同じで標準偏差も小さいことが示された。一方,河川取水口やパイプライン用水路と比較して,開水路の水温は総じて高く,標準偏差も大きくなった。玄米外観品質に及ぼす影響は,パイプライン用水路が未整備の集落では気温の上昇により1等米比率が低下するのに対し,整備済みの集落では気温によらず1等米比率が高くなり,温度の低い用水が供給されたことが要因と考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *用水路 ,  夏 ,  *水温 ,  水管理 ,  品質 ,  高温 ,  気候変動 ,  *抑制
準シソーラス用語： 1等米比率 ,  *パイプライン用水路 ,  *夏季灌漑水温 ,  外観品質 ,  玄米外観品質 ,  高温登熟障害 ,  *上昇抑制 ,  灌漑水温

分類 (2件)： 農業土木  (FB02000W) ,  配管設計・工事  (RA07090J)

引用文献 (18件)：

• 森田敏:イネの高温障害と対策-登熟不良の仕組みと防ぎ方-, 農山漁村文化協会, p.118 (2011)
• 坂田賢,友正達美,内村求:夏季高温下における営農手法が玄米外観品質に及ぼす影響, 水土の知 79(8), pp.27~32 (2011)
• Sakata, S., Tomosho, T. and Uchimura, M. : The relationship between the ripening of rice grains during hot summer weather conditions and water temperature in irrigation canals and paddy fields in southeastern Miyagi, Japan, Journal of Agricultural Meteorology 68(1), pp.87~92 (2012)
• 木村匡臣,飯田俊彰,光安麻理恵,久保成隆: 掛流し灌漑による高温障害対策時の用排兼用水路の水温形成, 水土の知 81(4), pp.23~26 (2013)
• 新村麻美,谷口智之:水田地域を多く含む流域における農業用水の温度変化, 水土の知 81(4), pp.27~30 (2013)

タイトルに関連する用語 (10件)： 農業農村整備 ,  事業 ,  気候変動 ,  パイプライン ,  用水路 ,  整備 ,  夏季 ,  灌漑 ,  水温 ,  抑制効果