抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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線路上空建築物の基礎杭には,既存駅の橋上化工事等ではホーム上屋や架線等の既存設備に支障のないように,施工高さの低い場所打ちコンクリート杭を採用することが多い。しかし,線路上空の高度利用により,杭が大口径化して施工スペースの確保が困難であったりする等の制約があった。これらの施工上の制約を解決する方法として小口径羽根付き鋼管群杭を適用することが考えられるが,地中梁のない線路上空建築物では,柱脚の回転により群杭に引抜き力と押込み力が同時に作用する(以下,偶力)ものの,偶力が作用した場合の群杭効果については十分に明らかになってされていない。そこで,線路上空建築物に適用できる1柱-複数杭構造の構造設計手法を提案するため,模型地盤及び実地盤における小口径羽根付き鋼管杭の偶力載荷実験を行い,偶力作用下での群杭効果を確認した。また,1柱-2杭形式接合部の正負交番実験及び杭頭接合部の変動軸力下での正負交番実験を行い,1柱-複数杭構造の力学挙動を確認した。以上を基に既往の線路上空建築物の構造設計指針の中で鋼管群杭を適用する場合の設計手法(案)を提案した。