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J-GLOBAL ID：201402221314680993   整理番号：14A1213951

海水中に積層された製鋼スラグからのアルカリ溶出に関する検討

STUDY ON THE ELUTION OF ALKALINITY FROM STEEL-MAKING SLAG PILED IN SEAWATER

著者 (8件)： 金山進 (五洋建設株式会社 技術研究所) ,  肴倉宏史 ((独)国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター) ,  水谷聡 (大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻) ,  加藤嘉英 (岡山大学大学院 環境生命科学研究科) ,  高橋克則 (JFEスチール株式会社 スチール研究所) ,  木曽英滋 (新日鐵住金株式会社 スラグ・セメント事業推進部) ,  平井直樹 (新日鐵住金株式会社 先端技術研究所) ,  宮崎哲史 (東亜建設工業株式会社 技術研究開発センター)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 70  号： 2  ページ： I.1152-I.1157 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 製鋼スラグを干潟・浅場造成や深堀埋め戻し等の海域改善事業に利用する際には,これらが海域のpHに及ぼす影響を事前に予測評価することが重要であり,このためには海水中へのアルカリの供給量を把握する必要がある.スラグ固体表面からのアルカリ発生特性は物質自体に固有のものであり,限られたケースの室内実験で把握することができるが,これを海域に積層させた状態で供用した場合には積層空隙内でのアルカリの移流拡散というサブシステムが介在し,流速以外にも,粒径,空隙率や積層厚といった要因が影響するため,条件の多様さや縮尺の問題などから,全ての条件を室内実験で包含することは難しい.本研究では,固体表面からのアルカリ発生特性が判明しているスラグの積層内でのアルカリ挙動に対する解析モデルを構築し,既往の大型水槽実験結果に基づく検証を行うとともに,積層条件がアルカリ溶出特性に及ぼす影響について検討した.(著者抄録)

シソーラス用語： *海中 ,  *製鋼スラグ ,  *溶出 ,  埋戻し ,  土地改良 ,  pH【水素イオン指数】 ,  拡散 ,  フラックス【流束】 ,  *移流拡散 ,  積層
準シソーラス用語： *アルカリ ,  *干潟造成

分類 (2件)： 海洋汚濁  (SB02040B) ,  その他の石材  (YC05070M)

引用文献 (6件)：

• 1) James, D.J. and Davis, A. M. J. : Flow at the interface of a model fibrous porous medium, J. Fluid Mech. vol. 426, pp. 47-72, 2001.
• 2) 長岡裕,大垣眞一郎:礫で構成された河床における物質輸送に関する実験的研究,土木学会論文集,第393号/II-9, pp. 49-55, 1988.
• 3) 玉貴寛典,Uddin Md. Azhar,加藤嘉英,高橋克則:回分法による製鋼スラグから海水中へのアルカリ溶出挙動,鉄と鋼,Vol. 99,No. 11,pp. 676-682, 2013..
• 4) 藤原隆一,馬場慎太郎,小竹康夫,守谷壮之,中谷行男:埋立材として用いる水砕スラグの環境影響予測-大型水路実験および海水の化学平衡と土の緩衝特性を考慮した移流拡散解析-,海岸工学論文集,第52巻,pp. 1061-1065,2005.
• 5) 宮崎哲史,肴倉宏史,水谷聡,高橋克則,木曽英滋,平井直樹,武田将英,倉原義之介:海域における鉄鋼スラグ製品からのアルカリ溶出に関する大規模水槽実験,土木学会論文集B3(海洋開発),vol. 69,No. 2,I_1042-I_1047,2013.

タイトルに関連する用語 (3件)： 製鋼スラグ ,  アルカリ ,  溶出