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J-GLOBAL ID：201402221456620840   整理番号：14A0552165

PM_2.5および健康影響が懸念される粒子状物質のわが国風上域で の動態

PM_2.5 and Particulate Substances Concerning Human Health in Upwind Areas of Japan

著者 (6件)： 兼保直樹 (独立行政法人産業技術総合研究所) ,  佐藤圭 (独立行政法人国立環境研究所) ,  高見昭憲 (独立行政法人国立環境研究所) ,  秀森丈寛 (名古屋大学太陽地球環境研究所) ,  松見豊 (名古屋大学太陽地球環境研究所) ,  山本重一 (福岡県保健環境研究所)
資料名： エアロゾル研究  (Journal of Aerosol Research)
巻： 29  号： S1  ページ： S82-S94 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： L0641A  ISSN： 0912-2834  CODEN： EAKEEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文で,人間の健康に対して重大な影響を与える,PM2.5や多環芳香族炭化水素(PAH)などの粒子状大気汚染物質の日本周辺および東アジア地域の大気の長距離輸送に関する調査研究を,著者らの4年前から行った研究プロジェクトの成果に基づき解説した。2009年春以来の風上地域すなわち,日本北部九州地区の離島,都市部におけるPM2.5の年間測定は,福岡などの大都市でさえ,PM2.5質量濃度および主要な化学組成が,年間を通じてアジア大陸から地域的な大気汚染の流入によって支配されていることを示した。PAHおよびn-アルケンなどの粒子状態での有機汚染物質は,春,秋,冬にアジア大陸から輸送されていた。レーザーイオン化単粒子エアロゾル質量分析計(LISPA-MS)を用いた単粒子解析法は,春に福江島で採取したエアロゾル中のPbおよびZn,Snなどの他の金属元素の内部混合状態を明らかにし,長距離輸送された微細エアロゾルに対する石炭および産業廃棄物の燃焼の実質的な寄与を示唆した。

シソーラス用語： *浮遊粒子状物質 ,  *エアロゾル ,  *健康被害 ,  公害計測 ,  大気汚染 ,  大気質試験 ,  長距離輸送【大気】 ,  輸送現象 ,  東アジア ,  気象観測 ,  大気探測 ,  *風向 ,  芳香族縮合炭化水素 ,  質量分析 ,  レーザ照射 ,  光イオン化 ,  福岡県 ,  微粉炭燃焼 ,  中華人民共和国 ,  重金属 ,  *アルケン ,  有機物 ,  鉛 ,  亜鉛 ,  *PM2.5
準シソーラス用語： LIMS【質量分析】 ,  PAH ,  レーザイオン化質量分析 ,  *健康影響 ,  大気汚染計測 ,  中国 ,  *風上 ,  北九州市 ,  粒状有機物

分類 (5件)： 大気汚染一般  (SB03010B) ,  粒状物調査測定  (SB03060E) ,  質量分析計  (BD02060M) ,  大気質調査測定一般  (SB03040I) ,  対流圏・成層圏の地球化学  (DD01020P)

タイトルに関連する用語 (4件)： 健康影響 ,  懸念 ,  粒子状物質 ,  風上