抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水の沸騰について,一般に考えられていることが必ずしも正しくないことについて解説した。まず,沸騰とは,蒸発現象の一部であり,液相中で蒸気泡が生成されること,沸点とは大気圧下での気液が平衡する飽和温度のことであると述べた。次に,沸騰のメカニズムには大きく2種類あり,一つは容器がナノスケールで滑らかで,不純物や溶存空気がない水が封入された場合の沸騰で,専門用語では「自発性核生成」といい,水では大気圧下で約300°Cであること,もう一つは日常的な大気圧下で100°Cの沸騰現象であり,専門用語では「沸騰核生成」といい,容器には目に見えない程度の傷があることを述べた。次に,水が沸騰しているときの容器内の場所の違いによる温度の違いとして,極端な場合には,容器の底からある程度離れた場所の水温は50°Cでも20°Cでも水は沸騰可能であることを述べた。