抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本章では,地球温暖化が本格的に認知された1990年代以降の最近20年間の北半球寒冷地域で実施された国内外のプロジェクトについてその目的と意義を概観する。日本国内主導の研究プロジェクトはGAMEプロジェクトに始まり,現在も継続中のJAMSTEC寒冷件陸域観測研究とIARC共同研究まで8つの代表的な研究プロジェクトが行われた。海外の研究動向としては,1990年代前半にMAGS,BALTEXが開始され,21世紀に入ると,地域ごとの観測キャンペーンから環北極や全球規模にデザインされたプロジェクトが推進されるようになってきた。また,観測研究の充実と歩調を合わせるように数値モデル化が進んだ。そして,モデル間の相互比較プロジェクトも実施されている。この20年間で寒冷陸域に関してほぼ情報が無の状態から,観測知見が蓄積され,長足の進歩を遂げている最中であるといえる。