スマートフォンに代表されるモバイル端末の急速な普及により,通信サービスの多様化が加速している。従来の電話サービスでは,ネットワーク品質を適切に管理することでユーザ体感品質(QoE:Quality of Experience)を一定以上に確保することが可能であった。しかし,多様なサービスを快適な品質でユーザに利用してもらうためには,ネットワーク品質の監視だけでなく,端末やサーバの状態を考慮してQoEを監視することが求められる。本稿では,“QoE-centricオペレーション”と称する新たなフレームワークを提唱し,これを実現するための技術課題について述べる。(著者抄録)
ITU-T Recommendation J.341, “Objective perceptual multimedia video quality measurement of HDTV for digital cable television in the presence of a full reference,” Jan. 2011.