抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高密度大量輸送を担っている都市圏の鉄道では,混雑による僅かな列車遅延が広範囲に波及しやすいという問題を抱えている。単に余裕時間を増すのではサービス低下となるので,遅延波及の発端となる初期遅延を起こしやすい箇所や遅延が伝播しやすい箇所など,列車ダイヤを局所的に評価できる手法が望まれる。そこで,列車ダイヤに潜在する遅延リスクとその発生源を推定する手法を提案するとともに,それら発生源に対して時刻の微調整を施すことによって遅延の起こりにくい,より頑健な列車ダイヤへと改善するダイヤ改善のフレームワークを提案した。また,モデル線区におけるケーススタディによって,その方法の有効性を示した。今後は,より遅延が深刻な慢性的な混雑遅延の問題を抱える路線での検証や,緩急接続などのより複雑な条件を考慮した遅延伝播モデルへの拡張を行って,より汎用性のある手法へと発展させたい。