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J-GLOBAL ID:201402256426143085   整理番号:14A0775871

分野別人間工学の現状と将来(5)-生活用品分野における人間工学の現状と展望-

著者 (1件):
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巻: 50  号:ページ: 112-116  発行年: 2014年06月15日 
JST資料番号: S0258A  ISSN: 0549-4974  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本編では,生活用品に関わる人間工学研究の流れについて概観し,それらを通じてその現状と展望について論じる。私たちの生活は,膨大な数の道具に支えられている。それは,いつの世でも様々な課題解決や欲求を満たす必要性が新たな道具を生み,その登場がまた新たな,そしてそれに倍する量の道具の必要性を生じさせた結果に他ならない。一般に,製品には,求められる要求事項があり,それらをクリアするために人間工学研究が行われてきた。生活用品においても,初期には安全性,操作のしやすさ,見やすさまでがその主なテーマとなっていたが,その後,分かりやすさ,対象ユーザの拡大にも矛先が向くようになり,近年は満足感など豊かな感性の獲得についても人間工学的アプローチがなされるようになった。そうした,より高度な要求を満たす製品を生み出すための研究は進みつつあるが,それを今後も円滑に推進していくためには,まだ解決しなければならない課題もある。ここでは,特に生活用品に求められる課題を3つ取り上げまとめとする。第1は,人間データを設計値へ翻訳する手法の開発である。人間データベースが構築され提供されるようになったものの,それだけで優れた製品ができるわけではない。データを何らかの方法で設計値に変換し,あるいはトレードオフをクリアしながら全体のバランスを考慮した設計値を選択するなどの翻訳作業が必要となる。それができて初めて人間データは活きてくるが,その方法は,まだ一般化され体系化されるまでには至っていない。第2の課題は,「売れる人間工学製品」の開発である。以前から人間工学的にデザインされたことを標榜した製品が現れては消えることが繰り返されてきた。いくらユーザのことを考えたデザインでも,それが消費者に伝わらなければ意味がない。それを改善するには,デザインの現場だけではなく販売や消費者の意識を高める啓発活動も必要である。第3の課題は,将来に向けての課題となる「長期持続型トータルデザイン」の研究である。人の適応能や生活文化全体を見据えた長期的で複合的な効果について考えていく必要があり,その製品自体の質の向上だけでなく,生活者自身を含めた「用いる場」全体を長きに渡り良くしていくことが求められる。
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分類 (3件):
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人間機械系  ,  日用品・雑貨工業一般  ,  家庭電器 
引用文献 (24件):
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タイトルに関連する用語 (5件):
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