文献

J-GLOBAL ID：201402263348490322   整理番号：14A1000374

錯体重合法を用いた種々のヘキサゴナルフェライト作製とそれらの磁気特性・誘電特性の評価

Preparation of Various Hexagonal Ferrites by Polymerizable Complex Method and Evaluation of their Magnetic and Ferroelectric Properties

著者 (1件)： 菊池丈幸 (兵庫県大 大学院工学研究科)
資料名： 日本板硝子材料工学助成会成果報告書(CD-ROM)  (Nippon Sheet Glass Foundation for Materials Science and Engineering Report (CD-ROM))
巻： 32  ページ： 68-74  発行年： 2014年 
JST資料番号： X0948B  ISSN： 1883-3128  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 室温・弱磁場下で強い電気磁気効果を示すSr₃Co₂Fe₂₄O₄₁Z型フェライトを中心とした新規なヘキサゴナルフェライトについて,Coサイトを種々の2価遷移金属イオンで置換した組成について錯体重合法を用いた単相合成を試みた。その結果,Z型ではCoサイトをZnで完全に置換することに成功し,U型ではZnのみならずCuやNiでも部分置換が可能であることを明らかにした。得られたフェライトの磁化の温度依存性を測定した結果,Z型では75%,U型では50%のCoをZnで置換しても,電気磁気効果の起源であるとされる螺旋磁気構造への相転移温度は室温より高い温度(350K以上)であり,室温下で磁気秩序誘起型の強誘電性を示す可能性が高いことを明らかにした。またZn置換量の増加に伴って結晶磁気異方性が弱まることを明らかにし,化学組成による電気磁気効果の制御が可能であることを示した。(著者抄録)

シソーラス用語： *フェライト ,  *六方晶系 ,  *ゾル-ゲル法 ,  セラミック ,  亜鉛化合物 ,  ニッケル化合物 ,  マンガン化合物 ,  銅化合物 ,  *ストロンチウム化合物 ,  磁化 ,  温度依存性 ,  *磁気電気効果 ,  転移温度 ,  磁気秩序 ,  *強誘電性 ,  磁気異方性 ,  ポリカルボン酸 ,  熱処理 ,  電気抵抗 ,  透磁率 ,  複素誘電率 ,  *コバルト化合物 ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  ヒドロキシ酸 ,  *二価カチオン ,  ヘキサフェライト ,  *錯体重合法 ,  複素透磁率 ,  配位重合体【樹脂】
準シソーラス用語： *ポリカチオン ,  配位重合体 ,  結晶磁気異方性 ,  相転移温度 ,  電気磁気効果

分類 (4件)： 塩  (CD01050V) ,  セラミック・陶磁器の製造  (YC03020V) ,  酸化物結晶の磁性  (BM06050E) ,  その他の無機化合物の電気伝導  (BM03044O)

物質索引 (1件)： クエン酸

引用文献 (8件)：

• Y. Kitagawa et al., Nature Materials 9(2010), 797- 802.
• R. C. Pullar and A. K. Bhattacharya, Mater. Res. Bull. 36(2001), 1531- 1538.
• Y. Takada et al., J. Appl. Phys. 100(2006), 043904- 1 - 7 .
• M. Kakihana, J. Ceram. Soc. Jpn. 117(8)(2009), 857- 862.
• T. Kikuchi et al., Mater. Res. Bull., 46(2011), 1085- 1087.

タイトルに関連する用語 (5件)： 錯体重合法 ,  作製 ,  磁気特性 ,  誘電特性 ,  評価