抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多くのシステムで採用されている羽根枚数40枚程度の多翼羽根車の翼弦長は短く,従来の二重翼列遠心羽車の設計法ではファン性能は改善できない。そこで,本研究では,一般に用いられる多翼ファンの性能改善を目指して,隔壁位置を最適化した,内外径比の等しい羽根車を二つ重ね合わせた二層多翼ファンを提案した。この二層多翼ファンの空力特性に及ぼす内部流流れの影響を数値シミュレーションで解析し,このファン特性に及ぼすデイフューザ内部流れの効果を考察した。結果として,次の結論を得た。1)二層多翼羽根車の隔壁位置が最適化されると,そのファン静圧は従来の多翼ファンより9.5%高くなった。2)二層多翼ファンの羽根車には一様な外向きの流れが全スパンに亘って形成されるため,ディフューザの出口近傍で高い動圧創出が可能となる。3)スクロールケーシングの吐出し角が20°になると二層多翼ファンの静圧は吐出し角0°の場合と比較し20.4%上昇し,最大となる。また,ファン静圧は従来の多翼ファンよりも28.3%高くなることを示した。