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J-GLOBAL ID：201402270583023967   整理番号：14A0471635

「バイオマス研究の10年を振り返る」17 バイオマテリアル生産〔1〕-食品廃棄物を利用した生分解性素材および高付加価値素材の開発-

著者 (6件)： 五十部誠一郎 (農研機構 食品総合研) ,  五十部誠一郎 (日本大 生産工) ,  岡留博司 (農研機構 食品総合研) ,  楠本憲一 (農研機構 食品総合研) ,  徳安健 (農研機構 食品総合研) ,  石川豊 (農研機構 食品総合研)
資料名： 農業および園芸  (Agriculture and Horticulture)
巻： 89  号： 4  ページ： 474-482  発行年： 2014年04月01日 
JST資料番号： G0801A  ISSN： 0369-5247  CODEN： NOOEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らが開発した5種類の食品廃棄物からの生分解性素材について説明した。1)コーンスターチ製造工程で分離されるコーングルテンミールに農産廃棄物の植物繊維を強度向上剤として添加し,射出成形によって育苗ポットを製造した。2)生おからを白色腐朽菌(Iepex lacteus)の培養液(酵素液)で処理し,液体成分を富栄養性培地,固形成分を成形材料として利用することを検討した。3)じゃがいも澱粉滓上でよく生育する2株の麹菌を発見し,これらを用いた発酵処理によって蛋白質含量が12%の成形・加工材料を得た。4)じゃがいも澱粉滓から製造した発酵処理物をペレット化および成形加工する技術を開発した。5)上記の生分解性素材の樹脂混合処理,発泡,成形加工技術を開発し,イチゴ輸送用緩衝トレイを試作・評価した。

シソーラス用語： バイオマス ,  *産業廃棄物 ,  物質 ,  *生分解性高分子 ,  グルテン ,  トウモロコシ ,  射出成形 ,  植木鉢 ,  おから ,  木材腐朽菌 ,  酵素的分解 ,  培地 ,  麹菌 ,  ペレタイジング ,  起泡 ,  緩衝材 ,  植物繊維 ,  植物タンパク質 ,  *廃物利用 ,  *食品廃棄物
準シソーラス用語： Iepex lacteus ,  コーングルテンミール ,  じゃがいも澱粉滓 ,  ペレット化 ,  酵素分解 ,  生分解性育苗ポット ,  生分解性材料 ,  白色腐朽菌

分類 (3件)： 資源回収利用  (SC05060V) ,  廃棄物処理  (FJ02024G) ,  その他の高分子材料  (YH07150C)

引用文献 (6件)：

• 五十部誠一郎・坂部寛・吉野智之・伍 強賢・永井光男・富田哲司・矢内徳正 2005. 耐水性に優れた生分解性成形品とその製造方法. 特許第3697234号 (平成17年7月8日).
• 五十部誠一郎・富田哲司・永井光男 2005. 食品副産物を用いた低コスト耐水性生分解性素材の開発. 日本食品工学会誌 6 (3):181-187.
• 岡留博司・五十部誠一郎 2011. 多水分系食品廃棄物を活用した環境に優しい生分解性素材等の開発. 農業機械分野におけるバイオマス研究最前線.農業機械学会.pp.146-150.
• 白井義人 2008. 食品ごみからのエタノール生産とバイオ燃料社会. 食品と技術 2008年9号:1-10
• 鈴木 聡・福岡真里・楠本憲一・柏木 豊 (2009). 生馬鈴薯デンプン滓上にて生育可能な麹菌株. 食品総合研究所研究報告 73:47-52.

タイトルに関連する用語 (8件)： バイオマス ,  研究 ,  バイオマテリアル ,  食品廃棄物 ,  生分解性素材 ,  高付加価値 ,  素材 ,  開発