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J-GLOBAL ID：201402281887556513   整理番号：14A0196092

米の外観品質・食味研究の最前線〔31〕高温登熟障害の発生とその背景

著者 (2件)： 坂田雅正 (高知県農技セ) ,  高田聖 (高知県農技セ)
資料名： 農業および園芸  (Agriculture and Horticulture)
巻： 89  号： 2  ページ： 292-298  発行年： 2014年02月01日 
JST資料番号： G0801A  ISSN： 0369-5247  CODEN： NOOEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,気象異常による気温上昇によってイネの登熟障害が発生し,玄米の外観品質の低下が問題化している。本稿では,高知県における白粒米の増加原因として登熟期間の高温,寡照を上げ,コシヒカリを例に,登熟性の検定法の開発と,高温寡照条件でも登熟性が優れる品種の選抜などの状況を概説した。育種の観点からは,イネ品種における形態及び生理生態的特性と白未熟粒割合の考察が系統選抜に有効であることを示した。高温耐性の指標としてSPAD値を基に選抜したコシヒカリを上回る準同質遺伝子系統の外観品質特性を紹介した。施肥,移植の時期をずらすなどの栽培管理上の高温対策についても説明した。

シソーラス用語： 米 ,  高知県 ,  被害粒 ,  *障害 ,  対策 ,  *イネ ,  品種 ,  品質 ,  玄米 ,  施肥 ,  植物成長 ,  味 ,  水管理 ,  *分離育種 ,  成長阻害 ,  外観検査 ,  作物収量 ,  シミュレーションモデル ,  系統差 ,  登熟 ,  耐熱性 ,  予測モデル ,  日照時間 ,  濃度 ,  コシヒカリ ,  異常気象 ,  品種差
準シソーラス用語： SPAD値 ,  Oryza sativa ,  外観品質 ,  系統選抜 ,  高温障害 ,  高温耐性 ,  *高温登熟障害 ,  準同質遺伝子系統 ,  食味 ,  生理障害 ,  白未熟粒

分類 (3件)： 作物の品種改良  (FC02030G) ,  稲作  (FC03020C) ,  自然災害  (FC04020J)

引用文献 (51件)：

• 荒井義光・伊藤博樹 2001.高温登熟時の用水掛け流し処理による水田地温の低下と玄米品質の向上.日作東北支報 44:89-90.
• (独)農業環境技術研究所 2013.文部科学省 気候変動適応研究推進プログラム 流域圏にダウンスケールした気候変動シナリオと高知県の適応策.平成24年度委託業務成果報告書.pp.54-59.
• 福井清美・桑原浩和・佐藤光徳 2002.水稲品種系統の高温登熟性検定について.九農研 64:8.
• 長谷川利拡・近藤始彦 2007.日本における水稲の収量ポテンシャルの推定-生育モデルからのアプローチ-.日作紀 76(別2):164-165.
• 長谷川利拡・近藤始彦・桑形恒男 2007.日本の水稲収量の地域間差異の生育モデルを用いた解析.日作紀 76(別2):166-167.

タイトルに関連する用語 (7件)： 米 ,  外観品質 ,  食味 ,  研究 ,  登熟 ,  障害 ,  背景