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J-GLOBAL ID:201402282141178560   整理番号:14A0896922

イミダゾリウム塩を含むポリ(ジフェニルアセチレン)の合成と気体透過性に及ぼす対アニオンの影響

Synthesis of Imidazolium Salt-Containing Poly(diphenylacetylene)s and the Effect of Counter Anion on Gas Permeability
著者 (3件):
資料名:
巻: 71  号:ページ: 334-337 (J-STAGE)  発行年: 2014年 
JST資料番号: G0122A  ISSN: 0386-2186  CODEN: KBRBA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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高い気体透過性を示す高分子膜の開発を企図して,イミダゾリウム塩を持つポリ(ジフェニルアセチレン)膜の対アニオンを種々のアニオンに変換し,気体透過性に対する対アニオンの効果を調べた。既知の方法により合成したブロモエトキシ基をもつポリ(ジフェニルアセチレン)の膜を1-メチルイミダゾールのアセトニトリル溶液に浸け,60°Cにて加熱することによりブロモエトキシ側鎖を1-メチルイミダゾール塩にて置換し,次いでメタノール/水混合液中,過剰量の塩にて処理することによりイミダゾール塩の対アニオンを酢酸アニオンまたはフッ素アニオンにて交換した。得られた高分子膜を通しての酸素,窒素及び二酸化炭素の透過性を調べた。既報(著者ら2013)のBr-,三フッ化酢酸及びビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(Tf2N-)アニオンを対アニオンとするイミダゾリウム塩含有ポリ(ジフェニルアセチレン)の結果も含めて,気体透過性に対する対アニオンの効果を検討した。その結果,イミダゾリウム塩含有ポリ(ジフェニルアセチレン)膜の気体透過性は対アニオンのサイズと相関があると考えられ,対アニオンの塩基性が低い場合,気体透過係数は対アニオンが嵩高くなるほど大きくなること,比較的塩基性の高い酢酸アニオンを有する重合体膜は二酸化炭素との相互作用が非常に強くなるために気体拡散性を大きく低下させることなどが分かった。
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分類 (3件):
分類
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高分子固体のその他の性質  ,  膜分離  ,  イミダゾール 
引用文献 (15件):
  • 1) T. Masuda, E. Isobe, T. Higashimura, and K. Takada, J. Am. Chem. Soc., 105, 7473 (1983).
  • 2) K. Tsuchihara, T. Masuda, and T. Higashimura, J. Am. Chem. Soc., 113, 8548 (1991).
  • 3) K. Tsuchihara, T. Masuda, and T. Higashimura, Macromolecules, 25, 5816 (1992).
  • 4) T. Sakaguchi, K. Yumoto, M. Shiotsuki, F. Sanda, M. Yoshikawa, and T. Masuda, Macromolecules, 38, 2704 (2005).
  • 5) K. Nagai, T. Masuda, T. Nakagawa, B. D. Freeman, and I. Pinnau, Prog. Polym. Sci., 26, 721 (2001).
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