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J-GLOBAL ID:201402286129163952   整理番号:14A0618185

紀伊半島3河川における十脚甲殻類の分布-2011年台風12号による大洪水後の経時変化-

Temporal change in the distribution of decapod crustaceans prior and posterior to catastrophic flooding by a typhoon in 2011, in three rivers of the Kii Peninsula, western Japan.
著者 (6件):
資料名:
巻: 35  号:ページ: 125-140  発行年: 2013年12月31日 
JST資料番号: F1336A  ISSN: 2187-2910  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2011年9月の台風12号による大洪水が,十脚甲殻類に与えた影響とその回復過程をみるために,古座川・有田川・宮川において,種数と個体数,主要種の流程分布とサイズ組成を台風の直前・直後(1.5ケ月以内)・1年後で比較した。種数は,いずれの河川でも台風直後に減少したが,主要種の種組成は大きく変化しなかった。多様性指数は古座川・宮川では台風の前後でほとんど変化せず,有田川では台風直後よりも1年後に低下した。各河川の主要種の生息数は,ヌマエビ類やモクズガニでは台風直後に少なくなったが,テナガエビ類ではほとんど変化がみられなかった。モクズガニは古座川と宮川のいずれでも中・大型個体に比べ稚ガニの生息数が直後に減少していた。テナガエビ科に属するスジエビは,個体数・体サイズともに台風直前と直後で変化はなかった。また,流程分布は,ヌマエビとミゾレヌマエビでは主分布域が台風後に上流側へ移動したが,スジエビではほとんど変化がみられなかった。以上より,十脚甲殻類は,大規模な河川の攪乱があっても,一部の生息数が減少し,流程分布に若干変化がみられることはあるものの,絶滅または激減するような大きな影響を受けることはないと言える。(著者抄録)
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分類 (2件):
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環境因子の生物影響一般  ,  生態系 
引用文献 (28件):
  • Chuang, L-C., B-S. Shieh, C-C. Lui, Y-S. Lin & S-H. Liang. 2008. Effects of typhoon disturbance on the abundances of two mid-water fish species in a mountain stream of northern Taiwan. Zoological Studies, 47 : 564-573.
  • 浜野龍夫・鎌田正幸・田辺 力. 2000.徳島県における淡水産十脚甲殻類の分布と保全.徳島県立博物館研究報告, 10 : 1-47.
  • 林 健一. 1989a.日本産エビ類の分類と生態(47)ヌマエビ科-ヒメヌマエビ属①.海洋と生物, 62 : 227-231.
  • -. 1989b.日本産エビ類の分類と生態(50) ヌマエビ科-ヌマエビ属・チカヌマエビ属.海洋と生物, 65 : 497-501.
  • -. 1990. 日本産エビ類の分類と生態(51)ヌマエビ科-カワリヌマエビ属・属の検索.海洋と生物, 64 : 376-379.
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