特許
J-GLOBAL ID:201403012978400667

高速断続切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (3件): 影山 秀一 ,  三宅 正之 ,  富田 和夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2012-146297
公開番号(公開出願番号):特開2014-008568
出願日: 2012年06月29日
公開日(公表日): 2014年01月20日
要約:
【課題】 高速断続切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具を提供する。【解決手段】基体表面に、Ti化合物層、Al2O3層を被覆形成した表面被覆切削工具において、上記Al2O3層の結晶粒について、基体表面の法線に対して、(0001)面の法線がなす傾斜角を測定して傾斜角度数分布を求めた場合、0度以上5度未満の範囲内の傾斜角区分及び5度以上10度未満の範囲内の傾斜角区分に、それぞれピーク強度がI1、I2のピークが存在し、該ピーク強度の比の値I1/I2は、1<I1/I2<3を満足し、かつ、それぞれの傾斜角区分に存在する度数割合は、45〜70%、15〜40%であり、さらに、隣接する相互の結晶粒間において、(0001)面の法線がなす角度差が5度以下の結晶粒界比率が80%以上、(10-10)面の法線同士がなす角度差が5〜30度の結晶粒界比率が80%以上である。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に、 (a)下部層は、3〜20μmの合計平均層厚を有するTiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなるTi化合物層、 (b)上部層は、1〜25μmの平均層厚を有する酸化アルミニウム層、 以上(a)および(b)で構成された硬質被覆層を形成してなる表面被覆切削工具において、 (c)上記(b)の酸化アルミニウム層について、電界放出型走査電子顕微鏡と電子後方散乱回折像装置を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、基体表面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち、0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布を測定した場合、0度以上5度未満の範囲内の傾斜角区分及び5度以上10度未満の範囲内の傾斜角区分に、それぞれピーク強度がI1、I2のピークが存在すると共に、該ピーク強度の比の値I1/I2は、1<I1/I2<3を満足し、また、上記0度以上5度未満の範囲内の傾斜角区分に存在する度数の合計は、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の45〜70%の割合を占め、上記5度以上10度未満の範囲内の傾斜角区分に存在する度数の合計は、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の15〜40%の割合を占め、さらに、隣接する相互の結晶粒間において、(0001)面の法線がなす角度差を測定した場合、角度差が5度以下の結晶粒界比率が80%以上であり、かつ、隣接する相互の結晶粒間において、(10-10)面の法線同士がなす角度差を測定した場合、角度差が5〜30度の結晶粒界比率が80%以上であることを特徴とする表面被覆切削工具。
IPC (2件):
B23B 27/14 ,  C23C 16/30
FI (2件):
B23B27/14 A ,  C23C16/30
Fターム (20件):
3C046FF03 ,  3C046FF05 ,  3C046FF10 ,  3C046FF13 ,  3C046FF16 ,  4K030AA03 ,  4K030AA10 ,  4K030AA14 ,  4K030AA17 ,  4K030AA18 ,  4K030BA18 ,  4K030BA35 ,  4K030BA36 ,  4K030BA38 ,  4K030BA41 ,  4K030BA43 ,  4K030BB12 ,  4K030CA03 ,  4K030FA10 ,  4K030LA22
引用特許:
出願人引用 (4件)
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