抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,海洋生物の分布シフトによる海洋生態系の変化が報告されている。これまでの研究では,海表面水温を用いて海洋生態系の変化を評価する研究が盛んに行なわれてきた。しかしながら,海表面水温と海洋生物の分布の間には必ずしも有意な関係があるとは限らない。本研究では,海洋生態系の食物網構造を決定する要因である植物プランクトンサイズ組成と海表面水温の時空間変動から算出したそれぞれのシフトは,海域毎に異なる関係を持つことが示された。したがって,海表面水温に加えて植物プランクトンサイズ組成を併せて議論することで,気候変動に対する海洋生態系の応答をより正確に評価できると考えられる。(著者抄録)