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J-GLOBAL ID：201502204837004980   整理番号：15A0953955

高速度カメラによるすくい縫いミシンの縫製下における生地挙動の観察と縫製方向によるすくい量の変化

Observation of the Fabric Behaviors in Blind-Stitch Machine Sewing by a High-Speed Camera and the Changes in the Amount of Needle Penetration by Sewing Directions

著者 (5件)： 松梨久仁子 (日本女大) ,  百々めぐみ (日本女大) ,  武井柚実歩 (日本女大) ,  谷祥子 (日本女大) ,  島崎恒藏 (日本女大)
資料名： 繊維製品消費科学  (Journal of the Japan Research Association for Textile End-Uses)
巻： 56  号： 8  ページ： 675-682  発行年： 2015年08月25日 
JST資料番号： G0575A  ISSN： 0037-2072  CODEN： SESKB9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： すくい縫いミシン縫製時に,縫製方向の変化に伴ってすくい量や,すくい形態が変化する要因について,高速度カメラを用いて動的に観察を行い,さらに,縫製方向を増やし,縫製方向とすくい量増加の定量的関係を生地特性に着目して詳細に検討した。その結果,布上げにおける突き上げ作用を受けつつ,布送りによる引張作用を同時に受けることにより,生地は剪断変形を生じて,織糸の配置や織糸のなす角度が変化することが動的に確認できた。このことから,前報で検討した静的条件下で解明したバイアス方向におけるすくい量増加の要因を,実際の縫製下においても検証することができた。また,縫製中の送り歯による生地や織糸の把持状態が0°の場合は直接的ではあるが,45°の場合では間接的であるため,すくい部が剪断変形によりタイトな構造となるのに加え,針の侵入が時間をかけて進捗するため,織糸の逃げが起こりにくく,すくい量の増加と共に,すくい形態の多様性をもたらすものと考えた。

シソーラス用語： *ミシン ,  *貫通 ,  *縫製 ,  *高速度カメラ ,  機械的性質 ,  特性 ,  剪断 ,  剪断変形 ,  布特性
準シソーラス用語： *すくい ,  *すくい縫いミシン ,  引張特性 ,  剪断特性

分類 (2件)： 関連産業  (YM01060D) ,  織布  (YM05040J)

引用文献 (7件)：

• 松梨久仁子,島崎恒藏:すくい縫いミシン縫製におけるすくい条件とシーム特性,繊消誌,34,422~428(1993)
• 松梨久仁子,島崎恒藏:すくい縫いミシン縫製のおけるすくい量に関する研究,繊消誌,42,461~468(2001)
• 松梨久仁子,島崎恒藏:すくい縫いミシン縫製におけるすくい条件とシームの外観,繊学誌,58,381~386(2002)
• 松梨久仁子,島崎恒藏:すくい縫いミシンにおける動的縫製張力の測定と縫い糸消費長,日本女子大学紀要(家政)49,P.135~139(2002)
• 松梨久仁子,島崎恒藏:すくい縫いミシンによる芯地縫製における縫製条件とすくい量の変化,繊学誌,59,492~498(2003)

タイトルに関連する用語 (7件)： 高速度カメラ ,  縫い ,  ミシン ,  縫製 ,  生地 ,  挙動 ,  観察