抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在,地域活性化を実現するために,近距離無線通信を利用したすれ違い通信システムが提案されている。このシステムでは,すれ違い回数に応じて各ユーザに商品の割引や景品などの報酬を提供し,本システムへの積極的なユーザ参加を促す。このすれ違い通信システムにユーザが参加することで,ユーザの街歩きが増加して地域活性化の実現が期待できる。しかしながら本方式では,ユーザが複数の端末を同時に使用することで,すれ違い回数を不正に増加させて多くの報酬を獲得できるようになる。このような不正行為が可能になると,地域活性化への効果が減少し,さらには過剰な報酬を提供することになりシステムの運用が困難となる。そこで本稿では,このようなシステムに対して,ユーザの不正行為を抑制する方式を提案する。具体的には,すれ違い回数の計算処理や獲得報酬の計算処理が異なる4つの方式を提案する。各方式では,端末のすれ違い回数やすれ違い間隔に加えて,すれ違い時の角度情報などを使用し,すれ違い回数と報酬を更新する。これらの方式は,使用する機器やアプリケーションに応じて使い分けることができ,いずれの方式を用いてもユーザの不正を抑制することが期待できる。提案する各方式の性能をシミュレーションで評価し,4つの方式の効果を調査する。(著者抄録)