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J-GLOBAL ID：201502207640588440   整理番号：15A1311449

大船渡湾の長期水質変動特性の把握

CHARACTERISTIC OF WATER QUALITY IN OFUNATO BAY IN FEW DECADES

著者 (8件)： 古土井健 (国土交通省 東北地方整備局 釜石港湾事務所) ,  高尾敏幸 (株式会社エコー技術本部) ,  村上和男 (一般社団法人水底質浄化技術協会) ,  中村由行 (横浜国立大学 大学院都市イノベーション研究院) ,  阿部郁男 (富士常葉大学 社会環境学部) ,  岡田知也 (国土技術政策総合研究所 沿岸海洋・防災研究部) ,  小笠原敏記 (岩手大学 工学部社会環境工学科) ,  柴木秀之 (株式会社エコー技術本部)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 71  号： 2  ページ： I.427-I.432 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大船渡湾奥の1970年以降の約40年間の水質の経時変化から,毎年冬季の鉛直混合期に溶存酸素濃度は飽和濃度に達し,水温成層期に下層の溶存酸素濃度が低下する季節変動を繰り返していることを確認した.また,湾奥部下層の溶存酸素濃度の低下は,1987年頃を境に徐々に抑えられていた結果を示しており,1970年の負荷量のピークから約15年の遅れを生じていたことを確認した.鉛直2次元ボックスモデルを用いて1993年から2013年までの21年間の水質シミュレーションを行った結果,2011年の津波による湾口防波堤被災以降,水温の低く溶存酸素濃度の高い外海水が内部潮汐を伴い湾内へ侵入し易くなっていることが湾内の溶存酸素濃度の維持に大きく寄与していることを確認した.(著者抄録)

シソーラス用語： *湾 ,  岩手県 ,  変化 ,  変動 ,  *永年変化 ,  *溶存酸素 ,  季節的変動 ,  シミュレーション
準シソーラス用語： 水質シミュレーション ,  *水質変動 ,  大船渡湾

分類 (1件)： 海洋汚濁  (SB02040B)

引用文献 (9件)：

• 1) 村上和男 : 閉鎖性内湾域の海水浄化に係わる水理・水質環境に関する研究,港湾技研資料, No. 900, pp. 91-110, 1998.
• 2) 古土井健,堺茂樹,村上和男,中村由行,阿部郁男,岡田知也,柴木秀之,高尾敏幸 : 現地観測データによる大船渡湾海域環境の影響要因の分析,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 70, No. 2, pp. I_426-I_430, 2014.
• 3) 古土井健,堺茂樹,村上和男,中村由行,阿部郁男,岡田知也,高尾敏幸,柴木秀之 : 数値モデルを用いた大船渡湾の水質変動特性の把握,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 70, No. 2, pp. I_421-I_425, 2014.
• 4) 国土技術政策総合研究所 : 大船渡湾における底泥採取および分析-大船渡湾水質データ整理解析調査(負荷量算定編)報告書, 104p., 2003.
• 5) 東北地方整備局仙台港湾空港技術調査事務所 : 平成23年度湾口防波堤機能改善効果検討業務報告書, 2012.

タイトルに関連する用語 (4件)： 大船渡湾 ,  長期 ,  水質変動 ,  把握