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J-GLOBAL ID：201502208341370876   整理番号：15A0850544

17.接着界面科学(5)生物接着と,水中接着への道のり

著者 (2件)： 紙野圭 (製品評価技術基盤機構) ,  紙野圭 (東京理大 総合研究機構)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 51  号： 7  ページ： 375-380  発行年： 2015年07月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生物接着のデザインに関し,以下について解説した。1)生物水中接着のモデル生物であるイガイとフジツボのくっつき方,2)イガイの接着機構を支えるDOPA残基,3)生物の接着界面のデザイン,4)仮説「複合コアセルベーション(complex coacervation,CC)」,5)生物水中接着解読の実際と展望。イガイの接着機構がDOPA残基あるいはカテコール化学に大きく依存するのに対し,フジツボの蛋白質にはDOPA残基が無かった。水中接着物質は水中で分散せずに濃縮した状態で被着体表面をぬらすこと望ましく,その観点で導入されたのがCCで,CCは相対する電荷を持った多価電解質で形成される液-液相分離の系である。

シソーラス用語： *接着 ,  科学 ,  イガイ科 ,  蔓脚類 ,  面 ,  生物汚損 ,  接着剤 ,  材料 ,  物 ,  アミノ酸 ,  カテコールアミン ,  第一アミン
準シソーラス用語： *水中接着 ,  界面科学 ,  *生物接着 ,  接着界面 ,  被着体

分類 (1件)： 固-固界面  (CB12060M)

物質索引 (1件)： DOPA

引用文献 (12件)：

• K. Kamino, J. Adhe., 86, 96 (2010), B. P. Lee, P. B. Messersmith, J. N. Israelachvili, J. H. Waite, Annu. Rev. Mater. Res. 41, 99 (2011), K. Kamino, Biofouling, 29, 735 (2013). など
• N. Holten - Andersen, T. E. Mates, M. S. Toprak, G. D. Stucky, F. W. Zok, J. H. Waite, Langmuir. 25, 3323 (2009).
• H. Zeng, D. S. Hwang, J. N. Israelachvili, J. H. Waite, Pro. Natl. Acad. Sci., 107, 12850 (2010). など
• D. S. Hwang, H. Zeng, A. Masic, M. J. Harrington, J. N. Israelachvili, J. H. Waite, J. Biol. Chem., 285, 25850 (2010).
• K. Kamino, M. Nakano, S. Kanai, FEBS J., 279, 1750 (2012).

タイトルに関連する用語 (4件)： 接着界面 ,  科学 ,  生物 ,  水中接着