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J-GLOBAL ID：201502208483816600   整理番号：15A0968906

析出強化型Cu-Ni-Si-Zn合金の双晶変形挙動に及ぼす時効処理条件の影響

The Effect of Aging Condition on Deformation Twinning in Cu-Ni-Si-Zn alloy

著者 (3件)： 荒木章好 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  小林郁夫 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  里達雄 (東京工大 精密工研)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 54  ページ： 136-140  発行年： 2015年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Cu-Ni-Si系合金はNi₂Si相を強化相とする析出強化型合金であるが,低温での引張変形により変形双晶を多量に導入した場合,非常に高い引張強度および破断伸びが得られる。変形双晶形成には積層欠陥エネルギーが大きく関係しているが,時効処理条件が変形双晶形成にどのように寄与するかは明らかにされていない。本研究ではCu-Ni-Si系合金にZnを添加し,積層欠陥エネルギーを下げることで変形双晶形成を促進させて高強度化を目指すとともに,変形双晶形成に及ぼす時効処理条件の影響を調べた。Zn添加により,変形双晶が多く形成するため,非常に高い破断伸びが得られた。室温での引張変形中に変形双晶が多く形成するため,加工硬化率が低く一定となる変形領域が明瞭に認められた。

シソーラス用語： *銅合金 ,  ニッケル含有合金 ,  ケイ素含有合金 ,  亜鉛添加合金 ,  *時効処理 ,  時効硬化 ,  析出硬化 ,  *微細構造 ,  変形双晶 ,  *機械的性質 ,  積層欠陥エネルギー ,  引張強さ ,  降伏強さ ,  伸び率 ,  加工硬化 ,  成形性 ,  応力歪曲線 ,  応力歪特性 ,  変形組織 ,  経時変化 ,  結晶方位 ,  電子顕微鏡観察
準シソーラス用語： 微細組織 ,  結晶配向 ,  透過型電子顕微鏡法 ,  変形機構

分類 (2件)： 組織的硬化現象  (WB01020C) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (6件)：

• 藤原英道 里 達雄,神尾彰彦:日本金属学会誌,62 (1998), 301-309.
• A. Araki, W. J. Poole, E. Kobayashi and T. Sato : Mater. Trans., 55 (2014), 501-505.
• U. F. Kocks, H. Mecking : Progress in Materials Science, 48 (2003), 171-273.
• L. M. Cheng, W. J. Poole, J. D. Embury, D. J. Lloyd : Metall. Mater. Trans. A, 34 (2003), 2473-2481.
• H. Idrissi, K. Renard, D. Schryvers and P. J. Jacques : Scr. Mater., 63 (2010), 961-964.

タイトルに関連する用語 (9件)： 析出強化 ,  Cu ,  Ni ,  Si ,  Zn合金 ,  双晶 ,  変形挙動 ,  時効 ,  処理条件