抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コンクリート構造物の診断では,ひび割れ・空隙(内部欠陥)・はく離を評価の対象として調査する場合が多いのが現状である。事実,日本コンクリート工学会「微破壊試験を活用したコンクリート構造物の健全性診断手法調査研究委員会の報告書」によれば,同学会のコンクリート診断士を対象とした研修会での調査から,ひび割れを評価対象とした調査事例が最も多く,内部欠陥・はく離は5番目であり,両対象で全体の35%を占めていたというアンケート結果がある。そこで,本稿では,コンクリートのひび割れ・空隙(内部欠陥)・はく離の調査において適用可能な試験方法として,「放射線透過試験方法」,「アコースティック・エミッション試験方法」,「衝撃弾性波法」,「赤外線サーモグラフィ法」および「機械インピーダンス試験方法」の5つを取り上げ,これらの日本非破壊検査協会規格(NDIS)についての現状を紹介した。衝撃弾性波法に関するNDIS 2426-2では,空隙に関しては規格ではなく参考に留まっているのが現状である。そのため,問題点を整理し,改善するために,2014年に日本非破壊検査協会の鉄筋コンクリート構造物の非破壊試験部門内に「衝撃弾性波法研究委員会」が設置された。