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J-GLOBAL ID：201502210139750920   整理番号：15A0362383

めっき排水からの有価金属回収 亜鉛およびリンの現状と資源戦略

著者 (3件)： 久保裕也 (福岡工大 工) ,  松八重一代 (東北大 大学院工学研究科) ,  長坂徹也 (東北大 大学院工学研究科)
資料名： 表面技術  (Journal of the Surface Finishing Society of Japan)
巻： 66  号： 3  ページ： 86-90  発行年： 2015年03月01日 
JST資料番号： G0441B  ISSN： 0915-1869  CODEN： HYGIEX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 表面処理工程は脱脂,酸処理,めっき処理,洗浄などから構成され,高純度,高濃度の金属塩を多用する。このため,排水には重金属類に加え,酸,アルカリ,シアン,キレート剤,添加剤等が多種多様に含まれ,資源として再利用可能な品位で有機金属を回収することは技術的にも経済的にも容易ではない。そのため,貴金属を除き,単純に酸化還元・凝集沈殿法によって一括処理され,分離残渣として発生するめっきスラッジの大部分は埋立処分されている。本稿では,表面処理工程において多量に使用されている成分の中から,資源的にはレアメタル以上に地政学的リスクが懸念されている亜鉛及びリンに焦点を当て,亜鉛及びリン資源の現状と持続的な利用に向けた取り組みついて概観し,将来の展望について述べる。これらの元素は,マテリアルフローから読み取れるように用途的に環境中に散逸が運命づけられているため,リサイクル対象となり得る廃棄物が限られている。表面処理業では,亜鉛及びリンを高濃度で排出しており,この排水は貴重な資源回収対象とみなすことができる。

シソーラス用語： *めっき ,  めっき液 ,  *廃水処理 ,  リサイクル ,  *資源回収 ,  *亜鉛 ,  *リン ,  有用物質回収 ,  表面処理 ,  物質収支 ,  電気炉 ,  精製 ,  沈殿
準シソーラス用語： 元素戦略 ,  マテリアルフロー分析 ,  凝集沈殿

分類 (2件)： めっき一般  (WC08021T) ,  廃水処理  (WA01083M)

引用文献 (37件)：

• 1)和田洋六 ; 表面技術, 65, 504(2014).
• 2)野村記生, 北川富則, 加藤 隆, 福田 正 ; 表面技術, 65, 510(2014).
• 3)経済産業省製造局 ; 平成15年度製造産業技術対策調査「めっきスラッジのリサイクルに関する実態調査」, p.10,(経済産業省製造局, 2004).
• 4)中島謙一, 三田村修一, 松八重一代, 田中幹也 ; 環境管理, 50,(9), 41(2014).
• 5)JOGMEC ; 鉱物資源マテリアルフロー2013, p.29,(JOGMEC, 2014).

タイトルに関連する用語 (7件)： めっき排水 ,  金属回収 ,  亜鉛 ,  リン ,  現状 ,  資源 ,  戦略