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J-GLOBAL ID：201502211241573240   整理番号：15A1302486

高磁気力を利用した高効率・高品位タンパク質結晶生成システムの開発

著者 (6件)： 廣田憲之 (物質・材料研究機構) ,  中村顕 (東大 大学院農学生命科学研究科) ,  岡田秀彦 (物質・材料研究機構) ,  田之倉優 (東大 大学院農学生命科学研究科) ,  和田仁 (物質・材料研究機構) ,  和田仁 (東大 大学院農学生命科学研究科)
資料名： 材料の科学と工学  (Materials Science and Technology of Japan)
巻： 52  号： 5  ページ： 157-160  発行年： 2015年10月20日 
JST資料番号： G0788A  ISSN： 1347-4774  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： タンパク質の結晶生成における結晶性の向上をめざし,磁界中での結晶成長を行い微小重力下・磁気浮上状態での高効率・高品質のたんぱく質結晶生成を図る研究で,そのため特殊な構造の超伝導磁石を開発した。16.1Tの高磁場を発生でき,結晶生成時その場観察が可能な装置を取り付けた結晶成長装置を作製した。その装置を用いて19種類のタンパク質を試料の蒸気拡散法による結晶化を実施,磁界傾斜は1200T²/m以上で,温度20°Cの条件であった。通常環境の下での結晶化も実施し,高磁界中の効果を確認した。試料の6種類のたんぱく質にて分解能が向上し,結晶品質が高まった。結晶のクラスター化が抑制され,結晶が大型化した。3種類のタンパクでは磁界方向への配向も見られた。X線回折により最高分解能が2.70±0.04Åに向上した。対流シミュレーションを実施し磁場環境下では磁場の無い場合の濃度勾配差やそれに伴う対流が見られず,密度差対流が起こらず平均流速は1/10ないし1/300程度まで原則する結果が得られた。

シソーラス用語： *タンパク質 ,  溶液成長 ,  *超伝導磁石 ,  その場観察 ,  *結晶成長 ,  磁場勾配 ,  分解能 ,  クラスタ化 ,  *磁場効果 ,  流速 ,  *蒸気拡散法 ,  改変

分類 (1件)： 有機化合物の結晶成長  (BK13070E)

引用文献 (13件)：

• E. Beaugnon and R. Tournier, Nature, 349, 470 (1991)
• S. X. Lin, et al. Biochem. Biophys. Res. Commun., 275, 274-278 (2000)
• N. I.Wakayama, Crystal Growth and Design, 3, 17-24 (2003)
• D. Yin, et al. J. Cryst. Growth, 270, 184-191(2004)
• G. Sazaki, Prog. Biophys. Mol. Biol., 101, 45-55 (2009)

タイトルに関連する用語 (6件)： 磁気力 ,  高効率 ,  高品位 ,  タンパク質結晶 ,  生成システム ,  開発