抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CAD(Cold-Air Damming)は南北に連なる山地を西側に持つ海岸平野部で,気圧のリッジと北寄りの風を伴う冷気が強化される事を指す。直訳すれば「冷気のせき止め」である。CADはアメリカ東部で南北に連なるアパラチア山脈の東側の海岸平野部で北に高気圧,南に低気圧がある時に発生する事が知られており,アメリカ東海岸での沿岸前線形成や大雨・大雪の原因として認識されている。この現象は一言で片づけられるようなものではなく,総観スケール,メソスケールの力学や熱力学が関係しており,降水現象にも大きな影響を与えている。CADのメカニズム及び発生環境場について概観した。日本国内では中部山岳を西側に持つ関東平野は地理的にCADが発生しやすい環境であると言える。