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J-GLOBAL ID:201502213321346581   整理番号:15A0939976

1968年に高レベルの2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフランおよびポリ塩化ビフェニルに暴露されたカネミ油症患者の現状の皮膚症状

Current skin symptoms of Yusho patients exposed to high levels of 2,3,4,7,8-pentachlorinated dibenzofuran and polychlorinated biphenyls in 1968
著者 (10件):
資料名:
巻: 137  ページ: 45-51  発行年: 2015年10月 
JST資料番号: E0843A  ISSN: 0045-6535  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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カネミ油症は,ポリ塩化ビフェニル(PCB)および種々のダイオキシンとダイオキシン様化合物の混入した米油の摂食を原因とする大規模な食品汚染事件であった。1968年の発生時点で,油症患者は重症の皮膚症状を発症した。これらの患者におけるPCBおよびダイオキシン,特に高毒性の2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフラン(2,3,4,7,8-PeCDF)の血中濃度は高いままであるにもかかわらず,患者の現状の皮膚症状に関する広範な解析はなされていない。我々は,2012年時点での油症特有の皮膚症状を,任意採点システムでその重症度を等級付けることで分類および評価し,2,3,4,7,8-PeCDF及びPCB濃度との関係を解析した。合計352人の油症患者について年1回の皮膚科検診を実施し,5種の皮膚症状,すなわち黒色面皰,ざ瘡様発疹,瘢痕形成,色素沈着,爪変形の分布および重症度を評価した。油症患者の約三分の一はいまだに黒色面皰,ざ瘡様発疹,瘢痕形成を示しており,これらの症状の分布は油症発生時点と同様であった。油症患者の2,3,4,7,8-PeCDFおよび総PCBの平均血中濃度はいまだに対照群より高かった。黒色面皰の有症率および重症度は年齢と相関していた。黒色面皰および瘢痕形成の重症度スコアは2,3,4,7,8-PeCDFの血中濃度と正の相関関係を示し,黒色面皰,瘢痕形成および色素沈着は総PCB血中レベルと正の相関関係を示した。本研究は,油症患者に残留している2,3,4,7,8-PeCDFおよびPCBがいまだに油症の皮膚症状の発現に決定的な役割を果たしていることを示唆した。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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人間に対する影響  ,  その他の汚染原因物質  ,  有機化合物の毒性 
物質索引 (1件):
物質索引
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