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J-GLOBAL ID:201502216078305315   整理番号:15A1009443

オオムギにおける個々のフェノール酸類の遺伝的多様性およびオオムギ麦芽品質との相関

Genetic Diversity of Individual Phenolic Acids in Barley and Their Correlation with Barley Malt Quality
著者 (6件):
資料名:
巻: 63  号: 31  ページ: 7051-7057  発行年: 2015年08月12日 
JST資料番号: C0251A  ISSN: 0021-8561  CODEN: JAFCAU  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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近年,食物中に含まれるフェノール酸の抗酸化作用に注目した研究が盛んに行われている。オオムギは,飼料や麦芽として幅広く用いられ,穀粒および麦芽にはフェノール酸,フラボノイド等の高レベル抗酸化物質が含まれている。また,機能的食品材料としても注目されつつある。そこで,今回,種々の遺伝子型を持つオオムギ中のフェノール酸類におけるオオムギ穀粒と麦芽との関連性の調査,個々のフェノール酸と麦芽品質との関連性の調査およびオオムギ穀粒および麦芽中の主要なフェノール酸含有量に関する量的形質遺伝子座の同定を行った。その結果,68オオムギ遺伝子型から主要なフェノール酸としてフェルラ酸(FA)およびp-クマル酸(p-CA)が同定された。穀粒においては,FAおよびp-CAの平均含有量は,それぞれ,2.15μg/gおよび1.10μg/gで,麦芽では,4.07μg/gおよび1.44μg/gであった。麦芽のFAおよびp-CAは,可溶性窒素含有量およびコールバッハ指数.との正の相関および麦芽抽出液および粘性との負の相関が明らかになった。これらの結果より,個々のフェノール酸の変化への麦芽製造の影響は,遺伝子型に依存していることが示唆された。連鎖不平衡マッピングにより,染色体1H,2H,4Hおよび7H上の8マーカーが穀粒p-CAに関連し,染色体3Hおよび7H上の4マーカーが穀粒FAに関連していることが明らかになった。しかし,麦芽では,麦芽FAが染色体3H上の1マーカーに関連しているのみであった。また,穀粒と麦芽とのオーバーラップングマーカーが見いだされなかったことで,オオムギ穀粒と麦芽におけるフェノール酸類の遺伝的多様性が示唆された。したがって,今回のデータは,オオムギ中のフェノール酸類をより深く理解するために役立ったと考えられた。
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分類 (4件):
分類
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麦  ,  食品の品質  ,  遺伝子の構造と化学  ,  植物の生化学 
タイトルに関連する用語 (5件):
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