抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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PVを大量導入すると,その出力変動により電圧が適正範囲を逸脱することが懸念される。これに対し,現在の配電系統では自動電圧調整器(SVR)のタップ切替えにより電圧を制御しており,亘長が長い配電線路では,複数のSVRが多段設置される。このとき,2段目以降のSVRが不要なタップ切替えをするハンチングが発生することがある。その対策として,2段目以降のSVRの不感帯または動作時間整定値を大きな値に設定する方法が用いられていたが,それらの値を大きくしすぎると,応答性能が低下する課題がある。そのため,不感帯や動作時間整定値は,SVRの寿命を短くしない範囲で,できるだけ小さな値に設定することが望ましい。そこで,本稿では,配電系統の設備情報等からSVRのハンチング発生頻度を小,中,大の3段階で推定する手法と,本推定手法を活用したSVRの動作時限整定手法を提案した。そして,例題系統を対象としたシミュレーションにより,ハンチング率は,提案手法によるハンチング頻度推定値の小,中,大の順に0.0%,6.6%,32.4%のように増加することを確認した。また,ハンチング頻度推定値に基づいてSVRの動作時間整定値を設定することにより,SVRの動作時間整定方式とPV連系量を変化させた12ケースのうち2ケースでハンチング回数が平均80%低減する結果を得た。