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J-GLOBAL ID：201502217568012690   整理番号：15A1313990

ナノ繊維分散技術とその周辺技術 窒化ホウ素ナノチューブの水中分散と機能化

Dispersion and Functionalization of Boron Nitride Nanotubes in Aqueous Solution

著者 (4件)： 澤田敏樹 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  板東義雄 (物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点) ,  GOLBERG Dmitri (物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点) ,  芹澤武 (東京工大 大学院理工学研究科)
資料名： 日本ゴム協会誌  (Journal of the Society of Rubber Science and Technology, Japan)
巻： 88  号： 11  ページ： 447-453  発行年： 2015年11月15日 
JST資料番号： G0157A  ISSN： 0029-022X  CODEN： NGOKAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 窒化ホウ素ナノチューブ(BNNT)は疎水性の高い側壁を有し,水や有機溶媒への分散が極めて困難である。BNNTの分散性向上のために,BNNT側壁の欠陥部分に共有結合で修飾剤を結合させる方法と,π電子相互作用や疎水性効果を利用して非共有結合的にBNNTを高分子や生体高分子でラッピングして分散させる方法がある。筆者らはBNNTを水中に分散させるために,いくつかの水溶性高分子を検討し,ポリ(p-フェニレンビニレン)誘導体が効果的であることを見いだした。生体高分子によるBNNTの水中分散には,π電子相互作用および疎水性効果によりB3ペプチドが効果的であり,AFM観察からB3ペプチドでラッピングされたBNNTは極めてよく分散していた。また27塩基と比較的短い一本鎖DNAとBNNTとを混合して超音波照射すると,BNNTはネマチック液晶状態へ変化し,TEM観察からもよく分散していることが報告されている。新たなバイオデバイスとして期待できる。そのほか,フラビンモノヌクレオチド,ヌクレオチド,天然多糖類などによる水中分散と機能化について述べた。

シソーラス用語： DNA【核酸】 ,  高分子 ,  分散度 ,  *ナノチューブ ,  *窒化ホウ素 ,  分散系 ,  ナノファイバ ,  ポリフェニレンビニレン ,  水溶性高分子 ,  生体高分子 ,  ペプチド ,  超音波照射 ,  ネマチック相 ,  固体素子 ,  化学修飾 ,  タンパク質 ,  共有結合 ,  窒素複素環化合物 ,  リボヌクレオチド ,  ウレア化合物 ,  無機酸エステル ,  芳香族縮合化合物 ,  ポリオール ,  π共役高分子 ,  機能性蛋白質
準シソーラス用語： バイオデバイス

分類 (1件)： 窒素とその化合物  (YB02050S)

物質索引 (1件)： フラビンモノヌクレオチド

引用文献 (36件)：

• 1) Xia, Y.; Yang, P.; Sun, Y.; Wu, Y.; Mayers, B.; Gates, B.; Yin, Y.; Kim, F.; Yan, H.: Adv. Mater., 15, 353 (2003)
• 2) Baughman, R. H.; Zakhidov, A. A.; Heer, W. A.: Science, 297, 787 (2002)
• 3) Wilder, J. W. G.; Venema, L. C.; Rinzler, A. G.; Smalley, R. E.; Dekker, C.: Nature, 391, 59 (1998)
• 4) Zhao, Y. L.; Stoddart, J. F.: Acc. Chem. Res., 42, 1161 (2009)
• 5) Karousis, N.; Tagmatarchis, N.; Tasis, D.: Chem. Rev., 110, 5366 (2010)

タイトルに関連する用語 (4件)： ナノ繊維 ,  周辺技術 ,  窒化ホウ素ナノチューブ ,  水中分散