抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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硫黄泉の生理学的有効性が明らかになってきている一方,特に硫化水素型の硫黄泉では,硫化水素の毒性や腐食性で温泉関係者に多大な損失を与えている実態がある。そこで,実際の硫黄泉(雲仙温泉,長崎県)や人工硫黄泉(多硫化カルシウム入浴剤を添加した浴槽水)および硫黄泉に含まれる各種硫黄成分(硫化水素,チオ硫酸イオン,硫化水素イオン,亜硫酸イオン)水溶液にそれぞれ紫外線照射(波長250nm)することで,それら温泉水や水溶液からいずれも水素が生成することが確認できた。それらの溶存水素濃度は,継続的入浴で皮膚の弾力性向上効果が確認されている50ppb(=μg/L)を十分上回る濃度が観測された。それ故,硫黄泉で問題となる硫化水素を分解し,水素の効果(温泉水の本質的特徴である還元系,皮膚の弾力性向上効果,深部温向上効果など)を付与した水素化硫黄泉の製造の可能性を提案することができた。(著者抄録)