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J-GLOBAL ID：201502220144361580   整理番号：15A1194063

海洋気象業務に関する最新の技術的動向 II 日本沿岸海況監視予測システムに向けた瀬戸内海モデルの開発

著者 (8件)： 坂本圭 (気象庁) ,  山中吾郎 (気象庁) ,  辻野博之 (気象庁) ,  中野英之 (気象庁) ,  浦川昇吾 (気象庁) ,  碓氷典久 (気象庁) ,  平原幹俊 (気象庁) ,  小川浩司 (気象庁)
資料名： 測候時報(海洋気象特集)(Web)
巻： 82  ページ： S55-S66 (WEB ONLY)  発行年： 2015年08月31日 
JST資料番号： U0430A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 沿岸海況の監視・予測情報の高度化と,異常潮位などの沿岸防災に関する情報の発表に資することを目的とした「日本沿岸海況監視予測システム」瀬戸内海版の現業運用が開始される予定である。気象研究所海洋・地球化学研究部は,本システムの基盤となる水平解像度約2kmの沿岸海洋モデル「MRI.COM-Seto」を開発した。本稿では,MRI.COM-Setoの詳細なモデル設定と,検証のために行った実験の結果を紹介する。実験はデータ同化手法による初期値化を行っていないフリーラン実験であるが,海面水温及び沿岸潮位における数日から季節スケールまでの時間変動を現実的に表現した。また,潮汐混合パラメタリゼーションの導入,沿岸の摩擦強化,一級河川流量データの利用といった沿岸モデル独自の調整・高度化を行い,それらが水温・塩分場と流れ場の再現性向上に寄与することを示した。(著者抄録)

シソーラス用語： *海況 ,  監視 ,  システム ,  *瀬戸内海 ,  潮位 ,  沿岸 ,  *海洋モデル ,  海面水温 ,  気温 ,  海上風 ,  海底地形 ,  塩分 ,  海水温
準シソーラス用語： 予測システム ,  異常潮位

分類 (1件)： 海洋物理学一般  (DC06010K)

引用文献 (19件)：

• Chang, P.-H., X. Guo, and H. Takeoka( 2009):A numerical study on the seasonal circulation in the Seto Inland Sea, Japan. J. Oceanogr., 65( 6), 721-736.
• 藤原建紀(1983):瀬戸内海水と外洋水との海水交換. 海と空,59( 1),7-17.
• Griffies, S. M., A. Biastoch, C. Böning, F. Bryan, G. Danabasoglu, E. P. Chassignet, M. H. England, R. Gerdes, H. Haak, R. W. Hallberg, W. Hazeleger, J. Jungclaus, W. G. Large, G. Madec, A. Pirani, B. L. Samuels, M. Scheinert, A. S. Gupta, C. A. Severijns, H. L. Simmons, A. M. Treguier, M. Winton, S. Yeager, and J. Yin (2009):Coordinated Ocean-ice Reference Experiments (COREs). Ocean Modell., 26, 1-26.
• Griffies, S. M. and R. W. Hallberg (2000):Biharmonic friction with a Smagorinsky-like viscosity for use in large-scale eddy-permitting ocean models. Mon. Wea. Rev., 128, 2935-2946.
• 花輪公雄・三寺史夫(1985):海洋資料における日平均値の作成について: 日平均潮位を扱う際の留意点. 沿岸海洋研究ノート,23(1),79-87.

タイトルに関連する用語 (9件)： 海洋 ,  動向 ,  日本 ,  沿岸 ,  海況 ,  予測システム ,  瀬戸内海 ,  モデル ,  開発