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J-GLOBAL ID:201502232167618445   整理番号:15A0409165

玄米によるトウモロコシの全量代替および玄米とカンショの併給が肥育豚の飼養成績と肉質に及ぼす影響

Effects of Replacement of All of Corn Contained in Feed with Brown Rice and Feeding Brown Rice Together with Sweet Potato on Growth Performance and Quality of Pork of Fattening Pigs
著者 (6件):
資料名:
巻: 52  号:ページ: 17-28  発行年: 2015年03月05日 
JST資料番号: Y0196A  ISSN: 0913-882X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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玄米でトウモロコシの全量を代替できるか確認すること,玄米とカンショを併給するときの配合割合を検討することを目的として,3つの肥育試験を実施した。実験1では,トウモロコシ(75%配合)の全量を玄米で代替して肥育後期豚に給与したが,日増体量,飼料摂取量,飼料効率ともに影響はなかった。実験2では,玄米の配合割合を3水準(30,52.5,75%)設定し,玄米とカンショの併給が肥育後期豚の飼養成績と肉質におよぼす影響について検討した。日増体量,飼料摂取量に飼料の影響はなかった。飼料効率には飼料が影響する傾向があり(P<0.10),玄米30%配合区が低かったが,ほかの試験区のあいだに差はなかった。1頭あたりの玄米の給与量を増やすために,実験3では肥育前期から玄米(52.5%配合)を給与し,肥育後期は玄米(52.5%配合)とカンショ(22.5%配合)を併給した。肥育前期(30kg~70kg)と全期間(30~120kg)をとおしての飼料摂取量は,玄米・カンショ併給区が高く(P<0.05),全期間をとおしての飼料効率は玄米・カンショ併給区で低かった(P<0.05)。しかし,肥育後期には飼料の影響はなかった。実験1,2,3をつうじて,玄米を給与すると皮下脂肪内層の飽和脂肪酸と1価不飽和脂肪酸の割合が高く,多価不飽和脂肪酸の割合が低くなった。とくに,オレイン酸の割合の上昇とリノール酸の割合の低下は,再現性が高かった。実験2では,皮下脂肪内層の融点が玄米の給与で高くなったが,実験1と3では変化しなかった。胸最長筋のドリップロスやせん断力価には,玄米あるいは玄米とカンショの併給の影響はなかった。これらの結果から,トウモロコシの全量を玄米で代替して肥育後期豚に給与しても飼養成績と肉質に問題はなく,玄米とカンショを肥育後期豚に併給するときの配合割合は,それぞれ50%程度と20~25%程度がよいと結論した。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
豚  ,  濃厚飼料  ,  配合飼料 
引用文献 (16件):
  • 新垣裕子·高橋圭二·村野多可子:2012,中ヨークシャー種肥育豚における飼料用米と規格外カンショによるトウモロコシ代替給与技術の開発,日豚会誌,49,183.
  • FOLCH, J., M. LEES and G.H.S. STANLEY:1957, A simple method for the isolation and purification of total lipids from animal tissues, J. Biol. Chem., 226, 497-509.
  • 今堀和友·山川民夫(監修):2007,生化学辞典,第4版,東京化学同人,東京.
  • 梶 雄次·勝俣昌也·鳥居伸一郎:2001,乾燥カンショ主体飼料の給与が肥育後期豚の発育と肉質に及ぼす影響,九州農業研究,63,108.
  • 勝俣昌也·佐々木啓介·斉藤真二·石田藍子·京谷隆侍·本山三知代·大塚 誠·中島一喜·澤田一彦·三津本充:2009,肥育後期豚への玄米の給与が皮下脂肪の性状に及ぼす影響,日畜会報,80,63-69.
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