抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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レアメタルの資源戦略を環境汚染などの負の面から論じた。レアメタルに関する一般社会の認識の問題点は,資源埋蔵量よりも製造時のコストや環境負荷が重要なこととして理解されていない点である。レアアースをはじめとするレアメタルの資源戦略を考える際には何が供給の制約要因となるかを理解することが重要である。レアメタルの供給制約として,資源供給制約,技術的制約,環境制約を挙げた。環境制約が大きいレアメタルでは,地域・国での規制に伴う環境コストの違いを利用して,環境コストの安い国で製錬を行い,中間原料のみを輸入している。レアメタルのリサイクルは製錬過程で難処理廃棄物が発生しないため,環境保全の観点からも重要である。今後,現在のような低い環境コストで天然資源を採掘・製錬する活動を続けることは困難になる。よって,効率の良い環境技術やリサイクル技術のさらなる進展が望まれる。