抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我々は,進行波型電極と分極反転構造を組み合わせることにより,ファイバーの分散とは逆の特性をデバイスにもたせ,ファイバー分散による波形歪みを補償するプリイコライジング電気光学変調器を提案している。このデバイスは,電気-光信号変換を行うと同時にファイバーの分散による波形歪みを補償することができ,光変調機能と分散補償機能をあわせ持つ。電気光学効果の一種であるポッケルス効果を利用するため,100GHzを超える高速動作が可能であり,超高速通信システムへの応用が期待できる。この電気光学変調器は,光波と電気信号の速度整合をとらない進行波型電極光変調の構成を用いる。この構成を用いることで,光変調器のインパルス応答は分極反転パターンと対応した相似形の実関数となる。この関係を利用し,ファイバー分散補償のためのイコライジング特性を電気光学変調器に持たせることができる。本稿では,分極反転パターンの設計にΔΣ変換を用いて,分極反転領域が50μmの細かいパターンを施したプリイコライジング電気光学変調器の設計について述べる。また,金属または誘電体板を装荷することによるプリイコライジング特性の制御,およびシミュレーション結果についても報告する。(著者抄録)