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J-GLOBAL ID：201502281870194054   整理番号：15A0543074

和歌山県の河川における面源汚染の実態

Nonpoint-Source Pollution of Rivers in Wakayama Prefecture, Western Japan

著者 (6件)： 熊木雅代 (奈良女子大学共生科学研究センター研究支援推進員) ,  山田誠 (大学共同利用機関法人人間文化研究機構総合地球環境学研究所プロジェクト研究員) ,  浜崎健児 ((地独)大阪府立環境農林水産総合研究所任期付研究員) ,  高村仁知 (奈良女子大学研究院生活環境科学系准教授) ,  高田将志 (奈良女子大学教授) ,  和田恵次 (奈良女子大学共生科学研究センター長)
資料名： E-Journal GEO (Web)  (E-Journal GEO (Web))
巻： 10  号： 1  ページ： 1-17 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： U0152A  ISSN： 1880-8107  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 和歌山県における面源汚染の実態を広域的に把握するため,土地利用と河川水質の関連性について,県内の18河川を対象に定量評価した.具体的には,河川水中の主要な溶存成分を測定し,GIS (Geographical information system)データを用いて算出した流域の土地利用面積割合との相関を調べた.その結果,北部・中央部(以降,北中部と記す)の河川で面源汚染が進んでいることが明らかとなった.これは,下水道普及率の低い和歌山県においては,住宅地が多い北中部で,面源負荷が多いためと考えられる.また,特に中部河川では,果樹園に由来する面源負荷も大きく,栽培する果樹の種類による施肥量の違いや,元々の土壌生産性,降水量などの自然条件の違いが影響しているとみられる.一方,南部の河川では,流域の大部分が樹林地に覆われ,人為的な環境負荷が少ないため,面源汚染の影響はほとんど見られなかった.(著者抄録)

シソーラス用語： *面汚染源 ,  *河川汚濁 ,  和歌山県 ,  土地利用 ,  水質試験 ,  溶存成分 ,  地理情報システム ,  下水道 ,  宅地 ,  果樹園 ,  施肥 ,  果樹 ,  生産性 ,  土壌特性 ,  降水量 ,  環境影響
準シソーラス用語： 土壌生産性

分類 (1件)： 河川汚濁  (SB02020F)

引用文献 (30件)：

• 石川 靖・斎藤 修・金子正美・小林正幸・木内康之 2002.常呂川・網走川流域の土地利用差に伴う一次支川水質の変動.北海道環境科学研究センター所報 29: 46–52.
• 梅宮善章 2004.果樹園の施肥に由来する窒素負荷の現状.園学研 3(2): 127–132.
• 岡室美恵子・桑原あき・土田靖久 2010.和歌山県のウメ園土壌における肥料成分の溶脱特性.園芸学研究 9(3): 299–304.
• 岡室美恵子・土田靖久・城村德明・中西 慶 2013.ウメ‘南高'樹の土壌タイプ別年間養分吸収量の推定.和歌山県果樹試験場うめ研究所.和歌山農林水研報 1: 85–101.
• 加藤哲史 2002.黒ボク土施設土壌における陰イオンと陰イオン交換容量の関係.群馬農試研報 7: 7–10.

タイトルに関連する用語 (4件)： 和歌山 ,  河川 ,  面源 ,  汚染