抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スイッチトリラクタンスモータ(SRM)はレアアースを使用しないため,脱レアアースの観点から注目されている。SRMの制御方法として,駆動回路に電流ヒステリシス制御を適用する方法が一般に使用されている。SRMでは指令トルクに応じて,励磁条件をあらかじめ算定しておく必要があるが,一意に求めることは困難であり,効率の最大化やトルクリプル低減などの要求に応じて,試行錯誤的に満足できる励磁条件の探索が行われる。この探査には,時間を必要とし,非効率的である。そこで,著者らは遺伝的アルゴリズム(GA)を利用した最適な励磁条件の効率的な導出方法について検討を行ってきた。これまでに,GAを利用して電流ヒステリシス制御法での最適な励磁条件を導出する方法を提案し,シミュレーションにより有効性を確認した。しかし,シミュレーションを行った駆動条件は一通りのみである。本稿では,回転速度,指令トルクを変更した他の駆動条件においても,シミュレーションでその有効性を検証した。その結果,提案法により銅損を低減しつつ指令トルクと同一のトルクを得られる励磁条件を導出できることを示した。