抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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RHIC-BNLおよびLHC-CERNでの高エネルギー重イオン衝突は,初期宇宙や中性子星内部に存在すると考えられるクォーク-グルオンプラズマ(QGP)と呼ばれる高温高密度の核物質の性質を研究する上で唯一の機会を提供している。PHENIX実験は,光子,レプトンおよびハドロンを含む様々な粒子の同定能力にとくに焦点を当てたQGPの性質を研究するためのRHICでの主な実験の1つである。本論文はPHENIX実験のうち(1)中央性の決定とともに横運エネルギーと多重度の測定のような大局的性質,(2)p+pデータの2体衝突スケール重合せと関連するA+A衝突におけるスペクトルの修正を表す横運動量分布および核修正因子,(3)Hanbury BrownおよびTwiss(HBT)干渉相関測定およびソースイメージングの時空的性質,(4)楕円型集団展開と高次調和事象非等方性,および(5)双ハドロン相関,ジェット修正およびパートンエネルギー損失と損失エネルギーの再分布によるジェットクエンチと呼ばれる中間応答,からのソフト物理の結果を要約した。これらの結果を概観し議論した。(翻訳著者抄録)