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J-GLOBAL ID:201502296031585428   整理番号:15A0494893

コムギ(Triticum aestivum L.)穀粒のカドミウム濃度に及ぼす塩化アンモニウム肥料および適用ステージの影響

Effects of Ammonium Chloride Fertilizer and its Application Stage on Cadmium Concentrations in Wheat (Triticum aestivum L.) Grain
著者 (5件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: 137-145 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: L3405A  ISSN: 1343-943X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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塩性土壌中の塩素(Cl)は,穀物に含まれるカドミウム(Cd)濃度を増加させる。本研究で筆者らは,潜在的な健康リスクを減らすため,塩素を含む塩化アンモニア(NH4Cl)肥料を散布後のコムギ穀粒に含まれるCd濃度変化を確認した。NH4Cl肥料の散布ステージおよび滲出処理(すなわち豪雨)が及ぼす影響も,屋外およびポットを使い試験した。硫安やユリア系肥料と比べNH4Clを使うと,屋外およびポット試験両方のコムギ穀粒でCd濃度が高いことが示された。耕作時,幹形成期および開花期にNH4Clを施肥した畑のコムギは,穀粒中のCd濃度が0.223mg kg-1で,尿素肥料を使った場合に比べほぼ1.5倍高い。この結果は,コムギ栽培にNH4Clを含む複合肥料を日常的に使う日本で特に重要であるコムギ穀粒中のCd濃度に及ぼす影響は,NH4Clを播く時期が耕作時,幹形成期および開花期共にほぼ同等である。雨の影響を受けないポット試験では,NH4Cl土壌中の施肥(耕作時,幹形成期および開花期)の方が表面施肥に比べコムギ穀粒中のCd濃度の上昇がより大きい。滲出処理(100mm豪雨2回)すると,NH4Cl肥料によるコムギ穀粒のCd濃度が上昇しない。筆者らは,日本では当該時期に豪雨がほとんどないため,窒素供給用の肥料は硫安または尿素系をお勧めする。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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麦  ,  肥料一般 

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