抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】今後の栄養学雑誌発展のための資料とするために,論文キーワードから栄養学雑誌掲載論文の内容を振り返る。【方法】栄養学雑誌第1巻~第70巻を発行時期に従ってI~V期に分類し,期別に論文キーワードを抽出した。大分類および小分類からなる分類表を作成し,表に従い期別にキーワードを分類後,大分類の各項目が各期の総キーワード数に占める割合を求め,割合が多い上位10分類を抽出した。上位10分類についてI~V期についての社会背景との比較を行った。【結果】I期からV期の間に「食品」は減少し「栄養素」はII期で増加したが,その後減少した。「食品」や「栄養素」の代わりにV期に上位となったのが「栄養アセスメント法」,「ライフステージ名」,「疾患名」であった。III期以降,「食生活」,「疫学(栄養疫学)」,「味覚・嗜好」が上位10位内に出現し,V期までの間に増加した。また,II期,III期でみられた「ラット・飼料・動物実験」はIV期以降減少し,IV期では「栄養教育」,V期では「管理栄養士・栄養士養成制度」が新たにみられた。I期からV期にかけて食品や栄養素,動物を対象としたキーワードからヒトを対象としたキーワードへ移行した。【結論】栄養学雑誌第1巻から第70巻刊行に至るまで,栄養学雑誌掲載論文の論文キーワードは変化していた。その理由として,刊行された時代の社会背景や栄養学雑誌の発行元が変化したことによる著者の所属機関の変化が影響していることが示唆された。(著者抄録)