抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マッシュポテトに油脂を添加すると食べやすくなるメカニズムを明らかにする為,次の4つの観点,1)水または常温で状態が異なる油脂の添加濃度を変化させて検討,2)状態が異なる油脂を添加したマッシュポテトの力学的特性と食べやすさに及ぼす影響についての検討,3)状態が異なる油脂を添加したマッシュポテトの食べやすさに反映する要因を把握するために咀嚼過程における食塊の性状の変化からの考察,4)油脂及びマッシュポテトの温度を変化させ油脂を添加したマッシュポテトの食べやすさと力学的特性に及ぼす温度の影響の検討,から検討を行った。マッシュポテトに油脂,特に液状油の添加が硬さの改善,粘つきを抑える効果が高いことが示唆された。また,官能評価の結果,マッシュポテトに油脂を添加することが硬さと滑らかさの向上につながることが示唆されたが,食べやすさに関与するべたつき感と残留感と飲み込みやすさは加える油脂の状態により二極化し,液状油添加サンプルで高い評価を得た。食べやすさが二極化した原因は,咀嚼過程における唾液と油脂の混合しやすさ,食塊中に分散する副材料の状態,体温付近における油脂の状態の変化であることが明らかになった。