抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ブドウ,リソゴなどの10果実の屈折計示度と成分との関係を調べた結果,示度は分析糖度よりつねに高い値を示し,示度中にしめる糖の比率は大部分90%前後を示したが,レモンは10%強に過ぎず,屈折計示度だけから糖の含量,食味を推測することは非常に危険であることがわかった.ブドウの熟期別に調べた結果,成熟初期の示度は主に酸によって占られ,収穫期では糖によって占られたが,可溶性固形量は成熟の全期間を通じてつねに示度に近い値を示した.果汁発酵の際の示度,全糖,可溶性固形量を調べた結果,いずれも発酵が進むにつれ低下したが,その低下率が異なり,発酵が進むにつれ示度中にしめる糖の比率が急激に低下し,示度と可溶性固量との間にも大きな差ができた:参5