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J-GLOBAL ID:201602211232665767   整理番号:16A0214915

汚染土壌からの放射性セシウムのファイトレメディエーションに対する高等植物の能力比較

Comparison of Potentials of Higher Plants for Phytoremediation of Radioactive Cesium from Contaminated Soil
著者 (8件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 65-69 (J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: Z0802B  ISSN: 1880-554X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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16植物種について,福島第一原子力発電所事故による汚染土壌からの放射性セシウム除去能力を検討した。土壌から植物への放射性セシウムのトランスファー因子には大きな違いがあった。検討した植物の間では,アオイ科に属するタチアオイは最も高いTFを示したが,植物による全137Cs吸収または単位面積からの137Cs除去のようなファイトレメディエーション効率は比例的には高くなかった。評価基準(植物および/または面積あたりの137Cs取込)によると,ホウキギは調査した16植物種の中で最高であった。相関分析では全137Cs吸収と植物バイオマスとの間に正の関係があることが示され,植物による全137Cs取込における植物バイオマスの寄与率は91.3%であった。これらの結果から,現場で高いバイオマスを示す植物種の選択は,植物による137Csの取込能力よりはむしろ137Csを標的とするファイトレメディエーションにとって重要であることがわかった。一方,結果はまた,TF値は137Csを標的とするファイトレメディエーションに対する植物の能力を評価するために考慮するべきであることを示唆していた。この観点から,本研究では,現場で生育するホウキギは土壌からの137Csのファイトレメディエーションのための有力候補植物として利用可能と考えた。
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分類 (3件):
分類
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植物生理学一般  ,  土壌汚染  ,  その他の汚染原因物質 
引用文献 (24件):
  • Arapis, G., Paetrayev, E., Shagalova, E., Zhukova, O., Sokolil, G., Ivanova, T. 1997. Effective migration velocity of 137Cs and 90Sr as a function of the type of soils in Belarus. J. Environ. Radioactivity 34: 171–185.
  • Broadley, M. R., Willey, N. J., Mead, A. 1999. A method to assess taxonomic variation in shoot caesium concentration among flowering plants. Envoiron. Pollut. 106: 341–349.
  • Chino, M., Nakayama, H., Nagai, H., Terada, H., Tanaka, G., Yamazawa, H. 2011. Preliminary estimation of release amounts of 131I and 137Cs accidentally discharged from the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant into the atmosphere. J. Nucl. Sci. Technol. 48: 1129–1134.
  • Dushenkov, S., Vasudev, D., Kapulnil, Y., Gleba, D., Fleisher, D., Ting, K. C., Ensley, B. 1997. Removal of uranium from water using terrestrial plants. Environ. Sci. Technol. 31: 3468–3474.
  • Dushenkov, S., Mikheev, A., Prokhnevsky, A., Runchko, M., Sorochinsky, B. 1999. Phytoremediation of radiocesium-contaminated soil in the vicinity of Chernobyl, Ukraine. Environ. Sci. Technol. 33: 469–475.
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